
問題は作る手間。よく「前日の残り物で~」などと言いますが、とくにひとり暮らしの場合、お弁当前提で料理しない限り、都合よく残り物など出ません。また、そもそも料理しないから残り物が出ない。週末は休みたいから作り溜めもできない。などの理由で、踏み出せずにいる人も多いかと思います。
そんな人はまず、お弁当のメイン料理だけ、“缶詰”に頼ってみませんか?
なぜ缶詰?
お弁当で一番重要かつ手間がかかるのがメインのおかず。無しにはできない、でも手間は省きたい。コンビニなどでおかずだけ買うと割高だし、どうせ外出するなら弁当を買った方が早い。そこで缶詰です。大きな魅力は、冷蔵庫のないオフィスにも長期間置いておける保存性と、サバ缶などは1個100円程度からという価格の安さ。

このほか、場所を取らないサイズの割に、お皿にあけると量がある。普段の生活で摂りにくい魚料理が充実している。持ち運ばなくていいので、お弁当についてまわる“汁漏れ”の不安からも解放してくれる。などが挙げられます。

朝の準備は3分で済む
メインは缶詰で安泰なので、毎朝のお弁当準備は、ご飯とサラダなどの野菜をタッパーに詰めるだけ。3分もあれば済みます。
野菜はレタスや水菜、プチトマトなど、手でちぎるまたはそのまま詰められるものが楽。洗い物も出ません。

缶詰をメインとしたお弁当の実例
・サバ味噌煮
定番のサバ缶。水煮や醤油煮もヘルシーで良いけれど、一番ご飯が進むのは味噌煮です。各メーカー試して好みの味を探しましょう。
中でも筆者のお気に入りは伊藤食品の「美味しい鯖」シリーズ。缶のデザインがシンプルで、デスク周りに置いても違和感がありません。価格はスーパーで150円~200円弱。


さらっとした汁に、程よく味の染みたサバのかたまりが4個ほど。汁を含めた容量は190gで、食べ応え充分。質・量ともに居酒屋などの定食に負けていません。
なお缶からそのまま食べるのに抵抗がある人は、オフィスに缶詰専用のタッパーやお皿をひとつ用意しておくと良いでしょう。


・いなばのタイ缶詰
缶詰ながら本格的な味わいと評判の、いなばのタイシリーズ。価格はスーパーで150円前後。
今回は、「チキンとタイカレー イエロー」を持参したご飯にかけてランチとします。


口中がしびれるほどの辛さ。それでいてココナッツミルクのまろやかな甘みも効いて、濃厚な味わいです。チキンがごろごろと入っていて食べ応えもあり。
容量は125gで、ご飯一膳分くらい。カレーとしてはちょっと少な目ですが、飲食店だと量が多すぎる人、ダイエット中だけどカレーが食べたい人にはちょうど良いサイズといえます。
ただ、カレーはやはり温めたいので、職場に電子レンジがない場合はあまりおすすめできません。