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人間の吐く息で食料を作る服「Algae スーツ」―仮想的な「光合成」を可能に?

英国ロンドン在住の Michael Burton さんと Michiko Nitta さんは、人間の呼気に含まれる二酸化炭素を利用して藻を育て、それを食料にするプロジェクト「Algaculture」を2010年に開始。昨年、その象徴となる服「Algae (藻)スーツ」を公開した。将来の食料不足を解決するための試みの1つだという。

人間の呼気で藻を育てる「Algae(藻)スーツ」

Algae スーツは何本ものチューブで作られており、それぞれのチューブ内で藻が栽培されている。口周辺のチューブから人間の呼気を取り込み、藻の光合成に必要な二酸化炭素として利用する仕組みになっている。

口周辺のチューブから、呼気を取込む

「Algaculture」とは、「Algae(藻)」と「Agriculture(農業)」から作られた合成語。身に付けている衣服で藻を育て、それを食べて生きることで、人間を仮想的な「光合成」可能な生物に進化させるのが目的だという。

Algae スーツは2012年9月、ロンドンで初公開された。このときは、Algae スーツを身に付けたオペラ歌手が観衆の前で歌い、その呼気を吸収して成長(?)した藻を聴衆に振る舞う、というパフォーマンスが行われた。

Algae スーツを身に付けたオペラ歌手


オペラ歌手の呼気で成長(?)した藻が、
観衆に振る舞われた


Algae スーツを着用して歌うオペラ歌手
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