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おやき村で「おやきづくり」を体験してきた--野沢菜をきれいに包めたらプロだ!

長野名物のひとつ「おやき」。小麦粉を練った皮であんを包んだ、食べ歩きにもピッタリの一品です。あちこちのお店で見かけるけれど、今回えん食べ編集部は、おやきづくりを体験できるという「おやき村」に行ってみました。おやき自体は食べたことがあるけれど、作るのは初めて。うまくできるでしょうか。

おやき村でおやきづくりを体験!

私(筆者)が訪れたのは、善光寺表参道沿いにある「おやき村 長野分村大門店」。奥にある囲炉裏(いろり)で、手作りの焼きたておやきを食べられます。

囲炉裏を囲んで食べるおやきは、外国人観光客にも大人気なんだって

実はここでは「おやきづくり体験」も実施されており、自分で作ったおやきを食べることもできるのです。せっかくなので私も挑戦してみることにしました。囲炉裏の奥でおやきを作っているお母さんが先生。説明を聞きながら一緒に作っていきます。「野沢菜」と「あずき」に挑戦しますよ!

作り方は、お母さんの手元の写真でお送りします…

まずは生地を伸ばします。手のひらに押し付けて平らにしたら、中心が厚めに残るように、生地を広げていきます。

ペタペタ

手のひらより少し大きいくらいになったら、片方の手の上に広げて、あんをたっぷりとのせます。「これでもか!」ってくらいのせるのがポイント。そして、外側の皮を持ち上げるように両手でまあるく包みます。そのあと、親指であんをおさえながら、人差し指の側面を使って生地を伸ばしていきます。

はみ出そうなくらいあんをのせて、
 
両手で“まるく”していきます

 
最後に、中華まんを作るときのように端をつまみ合わせたら完成です。
 
キュッと生地をくっつけたら完成

おそらく、あんをのせて丸めていく作業が、一番の難所ではないでしょうか。あんに含まれる油分によってすべり、生地をうまく伸ばせないうえ、生地どうしがくっつきにくくなってしまうのです。

ちなみに、あずきの場合は、野沢菜よりもずっと楽チン。あんこそのものにまとまりがあるので、私でもきれいに包めましたよ!

私が作ったもの。なかなか上手に出来たと思う(自画自賛)

このあとは、囲炉裏の上にぶらさがっている平たい鍋にのせて、焼いてもらいます。私が作ったおやきの表面にはあんをちょびっとのせて、目印にしてくれますよ。かつては、鍋で焼いたあとに囲炉裏の灰の中に入れて蒸し焼き状態にしていたのだとか。

わくわく

焼きあがったおやきを見てみると、横からあんが少しはみ出てしまっていました。でも、なかには破裂してしまう人もいるそうで、「うまくできてるよ」とほめてもらいました!ありがとう、お母さん!

はみ出してしまったけど、手作りっぽくていいよね

アツアツのうちにパクッといただきます。おいしい~!野沢菜は塩気を落としてあるので塩辛すぎず、たっぷり入っていても食べやすい味。みその風味も感じられます。一方あずきは、ほんのり塩気があって甘みが強くありません。昔おばあちゃんが作ってくれたあんこのような、優しい味。

ほくほく、うまい

ボリュームはあるけれど重くなく、2個ともペロっと完食してしまいました。ごちそうさまでした!

体験料は540円(2個)。飛び込みでもできますが、できるだけ予約した方がいいそうです。グループで訪れたい場合や修学旅行のグループ活動で参加したい場合など、人数が多い場合は必ず電話を!私のように一人だと、予約なしでも余裕があれば対応してもらえるとのことでした。

営業時間は10時から17時までですが、囲炉裏を安全に冷ますために、15時には火を落としてしまうそうです。水曜定休。

ちなみに、体験をしなくても食べられるおやきは、野沢菜、あずきと、季節によって変わるフレーバーの3種類。この日は「うの花」でした。従業員から絶大な支持を得ている味だそうですよ。

3つとも食べたくなっちゃう!

囲炉裏を囲んでのんびりと過ごした時間を、旅の思い出に…。
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