麺屋武蔵 新宿総本店で、生のマグロ大トロを使ったラーメン「葱鮪ら~麺(ねぎまラーメン)」が発売されました。お値段なんと2,000円、1月24日までの4日間しか食べられない超限定メニューです。

この大トロ、とかく質のいいもの(=お高いヤツ)らしく。それを4枚もラーメンにのせてしまったというのです。気になったえん食べ編集部は、発売前、特別に試食させてもらったのでレポートします!

大トロを4枚のせた「葱鮪ら~麺(ねぎまラーメン)」って...
大トロを4枚のせた「葱鮪ら~麺(ねぎまラーメン)」って...

■20周年おめでとう!

このメニューは、麺屋武蔵創業20周年企画「金乃武蔵」の一環として開発されました。今年1年かけて、毎月各店舗で特別なラーメンが提供されるといいます。その第1弾が、今回試食した葱鮪ら~麺。店長さん、さぞ大きなプレッシャーを感じられたことでしょう…。

実際にいただいてみると、マグロのおいしいところだけをとことん集めました!という1杯でした。マグロの新境地が開けた、みたいな。濃厚だけど決して魚くさいわけではなく、ネギとの相乗効果でさらにうまみが増しているのです。


■「ねぎま鍋」のおいしさを表現したマグロのスープ

「ねぎま鍋」をご存知でしょうか。ぶつ切りの白ネギとマグロを割り下で煮たもので、江戸時代、庶民の間で親しまれていたそうです。トロをだしにくぐらせると脂がすっと抜け、その旨みがネギに絡んで極上の味わいになるのだとか。

今回のラーメンはそのねぎま鍋から着想を得たのだそう。“ねぎ(ネギ)ま(マグロ)”のおいしさを表現したかったと、スープもマグロ。生のまま炊くと生臭さが出てしまうため(アラを調理したことがある人は想像できると思います)、オーブンで焼いて余分な脂を落とした“中骨”を使用しているそうです。


褐色(かっしょく)の透明なスープ、飲むとびっくり、“澄んだマグロ”の香りがするのです。臭みも雑味もありませんでした。

■とろっとろすぎるトロ

メイン具材のひとつは、ツヤツヤと輝く大トロ。マグロ中卸の有名店「築地鈴富」から天然の本マグロを買い付け、2種類の漬けにしてあります。ひとつは、特製のたれに漬けたもの。だししょうゆで軽くしゃぶしゃぶしてのせられます。もうひとつは、塩分濃度を調整した昆布だしに漬けたものが生のままのっています。


見た目からしておいしそうなトロたち。口の中に入れるとするっと溶けて、甘みが広がります。アツアツのスープにのせてあるから、表面にだけ軽く火が通った状態に。これが角のとれた丸い味わいを生み出しています。もちろん時間が経つとより全体が温かくなるのですが、変化も面白い。

銀座のすし店に並んでいてもおかしくないレベルのトロを、2,000円のラーメンで4枚も食べられる...すしにしたら、少なくとも2,000円は超えるでしょう。なんともぜいたくなラーメンです。

■主役は、ネギ、お前だったのか!

メイン具材その2、ネギ。多くの食通をうならせてきた「千寿葱」というネギを、4種の方法で調理し、あわせてあります。

千寿葱とは、品種ではなく、日本唯一のネギ専門市場を通して世に出たものを指します。基準をクリアした葱商が厳しい目で目利きし、競り落とした極上のネギ。生でも煮ても焼いてもおいしいと、約200年前から江戸の人々の心をつかんでいたそうです。

まず目に入るのは、器の中央にこんもりと盛られた白髪ネギでしょう。ネギ特有のツンとした辛みがなく、さっぱりとした甘みとシャキシャキ食感が楽しめます。


続いて、ネギの芯に刻んだ中トロをつめた「ネギ間」。具をつめたあと、焦げ目がつかないよう薄く切ったネギの上にのせ、蒸し焼きにしてあるそうです。食べると、食感を残しつつもネギの風味が濃厚。マグロがネギのサポートにまわっている、それくらいネギがうまい一品です。


ネギ間の隣にあるのは、大トロをしゃぶしゃぶしたものと同じだしで炊いたとろとろのネギ。しっかり煮てあっても甘くなりすぎず、上品な味わいでした。


そして4種目は、麺とともにスープに沈んでいます。千寿葱を麺と同じくらいの太さと長さに切った「葱麺」を麺と一緒にゆでているそうです。具材だけでなく、麺をすすってもネギを感じられるのです。


■うまみの凝縮されたスープでしめて

器に残ったスープは、具のマグロとネギのうまみも溶け込んだごちそうスープ。豪華な金色の器は重いけど、ずずっと香りごと飲みほしたくなります。1杯2,000円を髄まで堪能できるのは、この瞬間ではないでしょうか。


■2016年は特別な1年

今後は、グループ内の計11店で、月ごとに限定メニューが提供されるとのこと。いずれも、月の後半をめどに4日間~1週間程度が予定されています。次はどんなラーメンが登場することやら。

ちなみに、第2弾のラーメンについてちょっと教えてもらったけれど、それは発表までのお楽しみってことで。