
Smeller は、食べ物が新鮮かそうでないかを、一般的な人の鼻よりも正確に判定できるデバイス。Smeller の先端部分には、食べ物の匂いを収集する「電子鼻(Electronic Nose)」が取り付けられており、その部分を食べ物に近づけてボタンを押すことで、食べ物の状態を判定する仕組みだ。

Smeller は、電子鼻で収集した匂いに含まれる化学成分を「匂いのデータベース」と比較することで、食べても安全かどうかを判定する。判定結果はタッチスクリーン上に、「Very fresh(とても新鮮)」「Fresh(新鮮)」「A bit rotten(少し傷んでいる)」「Rotten(腐っている)」の4段階で表示される。

加熱してから食べると良いそうだ

Smeller の商品化にあたっては、匂いのデータベース作りが鍵となるという。各国の食事情に合わせたローカライズが必要となるからだ。例えば米国の食べ物の匂いを基準にしてデータベースを作成した場合、日本の「納豆」や「くさや」は、おそらく「Rotten(腐っている)」と判定されてしまうだろう。また、東南アジア諸国で販売するには「ドリアン」、韓国で販売する場合には「ホンオフェ」、スウェーデンで販売する際には「シュールストレミング」の匂いもデータベースに含めておく必要があるかもしれない。

どうやって判断しているのだろう?
世界には様々な食べ物があることを考えれば、Smeller の商品化は確かに難しそうだ。だが個人的には、賞味期限を数日過ぎた牛乳やヨーグルトなどの判定が正確にできれるのであれば、購入してみたい気はする。