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一度は食べたい!ケンズカフェ東京の特撰ガトーショコラ 3,000円でも注文殺到するワケ

ケンズカフェ東京の「特撰ガトーショコラ」は、一度は食べたいとっておきスイーツ!

ぽってり濃厚、ひとくちほおばると口いっぱいに広がるカカオの香り。KEN'S CAFE TOKYO(ケンズカフェ東京、以下ケンズカフェ/新宿御苑前)の「特撰ガトーショコラ」は、一度は食べたいあこがれのスイーツです。

手の平大ほどで小ぶりなのに1本3,000円。それでも年間6万本が飛ぶように売れ、“グルテンフリー・ガトーショコラ”として駐日大使へのお土産に利用されたり、有名人おすすめの手土産としてメディアに登場するなど、たびたびに話題に。また、いくつものランキングで1位を獲得しています。

そんな“日本一のガトーショコラ”にまつわるアレコレを、生みの親であるシェフの氏家健治さんにうかがいました。

■ レシピが分かっても真似できない味

実はこのガトーショコラのレシピはさまざまなところで公開されています。でも、味を再現するのはムズカシイ。なんてったって、材料が全く違うもの。

特撰ガトーショコラには、世界から賞賛されるイタリア・ドモーリ社製のクーベルチュールチョコレートが使われています。日本で唯一のオリジナルブレンド「Ken's」です。これに、卵とグラニュー糖、無塩バターをあわせるだけ。小麦粉を一切加えず、シンプルな材料でつくるからこそ、カカオの味わいをストレートに感じられるのです。

■ レストランのデザートから始まった

氏家さんはパティシエではありません。名だたるレストランのキッチンを経験した「シェフ」です。

15年ほど前、レストランとしてオープンしたケンズカフェでは、デザートにガトーショコラを提供していました。これが話題となり、持ち帰りたいというお客さんが現れます。焼きたて、とろとろで食べるガトーショコラ。持ち帰りには向かないことからためらっていたものの、あまりに要望が多かったため、テイクアウトできるようにしたのだとか。

レストランそのまんまのたたずまい

当時の日本では、小麦粉をたくさん入れたパウンドケーキみたいなガトーショコラが一般的だったそう(これはこれでおいしいのですが)。そんななか氏家さんは、フランス・ブルターニュ地方で食べた、良質のバターをたっぷりと使ったガトー オ ショコラの味を再現すべく、しっとり濃厚なガトーショコラをつくりあげました。フランス・ヴァローナ社の高級クーベルチュールをぜいたくに使い、現在ほどチョコレートへの理解が進んでいなかった日本でも多くの人の心をつかみました。

転機は突然訪れます。ある日、ドモーリ社のトップが同店を訪れたのです。カカオが生きたガトーショコラに感銘を受け、ぜひ自社のチョコレートを使ってほしいと申し出ます。しかし単価が高いうえ、最低でも年間4トンの注文(ガトーショコラ4万本分!)が必要だったため、とても受けられないと断ったそうです。

しかしその後、お土産のガトーショコラを食べた夫人が「うちのチョコレートを使わないなんてもったいない!」と発破をかけたそうで、ドモーリ創始者ジャンルーカ・フランゾーニ氏自らがブレンドしたというオリジナルチョコレートを使うことになりました。いまでは年間6トンものチョコレートを購入しているそうですよ。

全体の重さの4割ほどがドモーリのチョコレート、という計算に
page アツアツの焼きたてをパクリ! ■ 1本で3度おいしい!

特別に、オーブンから取り出したばかりの“正真正銘の焼きたて”を試食させてもらいました。ほどよく焼けた外側に対して、内側はとろっとろ! ガツンと立ちのぼるカカオの香りに包まれながら口に入れると、ほろりと溶けて消えていきます。甘さ控えめに感じるのはアツアツの焼きたてならではでしょう。時間を置いて全体がなじむと、あのしっとりとした食感が生まれるのです。

カカオの香りがたまりません

このガトーショコラ、常温で食べるとしっとり濃厚。冷やすと話題の“テリーヌショコラ”みたいにねっとり! 温めるとフォンダンショコラみたいにとろけるスイーツに変身します。この“1本で3倍おいしい”食べ方は、お客さんのアイデアから誕生したそうです。「冷やして食べるとおいしい」と聞いたときは、「なぜ焼きたてのものを冷やしてしまうんだ!」とショックを受けたそうですが、試してみたと ころ、意外といけるなと驚いたのだとか。

常温でも、これだけしっとり

■レストランのキッチンでハンドメイド

ガトーショコラ専門となったいまも、旧レストランのキッチンで毎日手作り。製菓用の大きなオーブンもないため、1回に焼けるのは11個だけです。

かつて人気メニューだったパスタの麺をゆでる機器はフタをされ、その上に材料の入ったボウルが並びます。泡だて器で材料を混ぜて型に流し込み、焼きあがったらクッキングシートごと箱にポン。こうして“焼きたて”がお客さんの手に渡ります。

早めの時間に行くと、作っているところが見えるかも

通信販売はなく、店舗と一部百貨店でしか購入できません。それでもこの味を求めて、日本全国からお客さんが足を運び、ときには国外から訪れる人もいるそうです。バレンタインを控えた取材日、かつて客席だったテーブルには、予約者向けのガトーショコラが山のように並べられていました。プレゼント用?それとも自分用?なんていらない邪推をしつつ、お客さんを見つめる氏家さんの目が嬉しそうだったのが印象的でした。

■ホワイトデーの大本命

チョコレートといえばバレンタイン。でも実は、より市場規模の小さいホワイトデーにたくさん売れるそうです。まとめ買いする男性も多いとか。ホワイトデーの大本命といってもいいかもしれません。

記事執筆時点では、2月22日受け取り分以降の予約を受け付けているとのこと。プレゼントに困っている皆さん、ぜひこの“日本一のガトーショコラ”を選択肢に入れてみては。きっと誰もが「おいしい!」と感動してくれるはずです。

【店舗情報】
KEN'S CAFE TOKYO(ケンズカフェ東京)
営業時間:10時~21時
※テイクアウトのみの限定生産なので、予約がおすすめ
KEN'S CAFE TOKYO(ケンズカフェ東京)
住所:東京都新宿区新宿1-23-3
ご当地タグ  :
東京
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