コッペパン。シンプルを極めたような素朴なパンですが、組み合わせる具材によって七変化を起こす奇跡の食品だと私は思っています。ちなみに給食のコッペパンって、あのもっさり感だけで牛乳が無限に飲めましたよね、なつかしい。
さて今回ご紹介したいのは、そんなノスタルジーと同時にモダンさも兼ね備えたコッペパンを販売する「iacoupe(イアコッペ)」。JR上野駅前の「上野の森さくらテラス」3Fにあるコッペパン専門店です。
コッペパン専門店「iacoupe(イアコッペ)」
おかず系・スイーツ系のコッペパン
イアコッペのコッペパンは、西日暮里にあるベーカリー「ianak!(イアナック)」のパンを使ってつくられます。自家製酵母で焼き上げられたパンに、お肉や魚といったおかず系から、クリームやフルーツなどのデザート系まで、色とりどりの具材をサンド。毎月メニューは更新されており、筆者が買いに行った日は14種類のコッペパンが並んでいました。
1つ1つ個包装されているので、持ち帰って家で食べてもよし、上野散策をしながら食べ歩くのもまたよし。公園へ持って行って、ピクニック気分のランチを楽しむのもオススメです。
5種類コッペパンを食べ比べ
編集部が注目した5つのコッペパンを食べ比べてみました!ラインナップは定番の「あんバタ」(235円、税別、以下同じ)をはじめ、「ステーキ」(320円)、「アスパラサーモンクリームチーズ」(320円)、「タラモ」(250円)、「ピスタチオ」(280円)の5種類です。あんバタ
こしあんとホイップバターをしぼった、シンプルながらもちょっとしたこだわりを覗かせるコッペパン。デザート系の一番人気です。
パンは表面さっくり、中ふんわりな口あたり。しっかり塩気のきいたホイップバターと、しっとりなめらかなこしあんの甘みが絶妙にマッチして最高なバランス!
ステーキ
オーストラリア産ナチュラルビーフをレタスとともに挟んだコッペパン。オーロラソースで味付けされています。こちらはおかず系の人気ナンバーワン。
ミディアムレアなお肉はサクッと歯切れよく、やわらかな噛みごたえ!噛むほどにうまみが出てきて、いわばローストビーフですね、すごく上質な。満足感高し。
アスパラサーモンクリームチーズ
ブリオッシュパンを使ったコッペパン。スモークサーモンとクリームチーズの鉄板コンビです。ほかにアスパラガス、レッドオニオン、ケイパーがサンド。
コクと酸味のあるクリームチーズにスモーキーなサーモンが重なり、さらにシャクシャクのアスパラが添えられて、なんとも贅沢なサンドイッチ的コッペパン!ブリオッシュパンはしっとり・もっちりとした食感で、噛むほどに広がるバターの香りがさらにリッチな味を演出してくれます。
タラモ
明太子味のポテトサラダをぎっしり詰めたコッペパン。外から見えませんが、インゲンが入っています。
ごろごろ入ったじゃがいもはホクホク。ほんのりピリッと感じる明太子の辛みとプチプチ感・塩気が、じゃがいものおいしさを引き立てます。インゲンはシャキッと食感のアクセントに。
ピスタチオ
真っ黒なブラックカカオのコッペパンに、ピスタチオクリームをたっぷりしぼり、さらにピスタチオの実を贅沢にトッピング。色のコントラストが目を引きます。
ほんのりビター(よーく噛んで味わうと分かるくらい)なふわふわのパンと、まろやかでナッティーなピスタチオクリームの相性は抜群。ピスタチオの実はカリッとした歯ごたえでほのかな塩気があります。まるでケーキみたいな贅沢感!個人的にイチオシです。
ひとつひとつ違った個性を持つ、色とりどりのコッペパン。その日の気分に合わせてお好きなものを選んでみては?
住所:東京都台東区上野公園1-54