・酒種あんぱん 桜

木村屋總本店の「桜の花」
真ん中に「へそ」があります

酒種あんぱん 桜は、木村屋の定番品。価格は150円。お酒を造るのに使う「麹(こうじ)」などを生かした酒種でパン生地をふっくらさせる伝統の製法で、真ん中の「へそ」のようにくぼんだ部分には八重桜の花の塩漬けが入っています。

木村屋總本店の「酒種あんぱん 桜」
中身はこう

かじるとパンはしっとりしすぎず、しかしかたくもなりすぎず絶妙な焼きあがり。あんは小豆の香りがぷんとして甘味はほどほど。あんぱんと聞いて思い浮かべるおいしさを過不足なくすべて備えています。


芯にある桜の塩漬けに舌がふれると、ほんのりしたサクラのにおいと、わずかなしょっぱさがあり、いっそうあんを引き立ててくれます。サイズは1個まるごと1人で食べやすく、花の下でぱくっとほおばるのにぴったりです。

木村屋總本店の「酒種あんぱん 桜」
あんと桜の塩漬けのバランスが絶妙

・酒種あんぱん あまおう苺

木村屋總本店の「酒種あんぱん あまおう苺」
つぶつぶ

続いてはあまおうイチゴのピューレを使った季節のあんぱん。価格は200円。特徴は何といってもナイフで切ったり手でちぎったりすると目にとびこんでくる鮮烈な赤。

木村屋總本店の「酒種あんぱん あまおう苺」
赤い!

でもこれはジャムパンではなくあくまであんぱん。かぶりつけば、しっかりあんの味がするのです。イチゴの香りはややひかえめですが、酸味がしっかりあります。

パンはほかの酒種あんぱんと同じく、しっとりしすぎずかたくもないすばらしいバランス。ぎっしりつまったイチゴあんとの相性はぴったりです。フルーティながらも、あくまであんぱんとして楽しめるので、合わせるならミルク、緑茶、麦茶、肩のこらない好きな飲みもので。

木村屋總本店の「酒種あんぱん あまおう苺」
意外と「あん」な味

花見に出かけるとして、誰かと一緒におやつを楽しむなら、色かたちが目を引く桜の花はシェアするだけで楽しいと思えます。酒種あんぱん あまおう苺は、真赤なあんをうまく見せたいところ。

でも味のバランスが最もよいと感じたのはやはり酒種あんぱん 桜で、もし1人静かに花を愛でるなら、こちらをおともに勧めます。