安いティーバッグで入れた紅茶は、健康に良くないかもしれない。英国メディア Daily Mail が伝えている。



同メディアによれば、英国ダービー大学の研究者が紅茶に含まれるフッ化物の量を測定したところ、スーパーマーケットなどで販売されている「バリューブランド(徳用ブランド)」の紅茶からは、大量に摂取した場合には健康に害を与えうるレベルのフッ化物が検出したという。

通常の紅茶よりも高いレベルのフッ化物が検出されたバリューブランドの1つ  「TESCO Everyday Value」
通常の紅茶よりも高いレベルのフッ化物が検出されたバリューブランドの1つ
「TESCO Everyday Value」

フッ化物は人体に必要な栄養素ではあるが、過剰摂取した場合は関節痛、筋力低下、骨粗しょう症、腎障害などを引き起こす可能性があると言われている。

調査に携わった Laura Chan 氏は、バリューブランドの紅茶から高いレベルのフッ化物が検出された理由を次のように説明している。

「茶樹は成長するに従って土から吸収したフッ化物を蓄積していくが、最も多くのフッ化物を蓄積するのが、成熟した茶葉の部分だ。

茶葉が摘採されるとき、成熟した茶葉は、徳用ティーバッグなどの、低品質の紅茶の生産に利用される。

これに対して、(未だフッ化物が蓄積されていない)新芽や茶樹上部の柔らかい茶葉は、高品質なスペシャルティ紅茶製品に利用される」

これが、廉価な紅茶に多くのフッ化物が含まれる理由だという。

調査では、廉価なティーバッグでいれた紅茶からは、平均で1リットルあたり6ミリグラムのフッ化物が検出されたという。英国では、フッ化物の1日あたりの許容上限摂取量は設定されていないが、米国では4ミリグラムまでと設定されている。廉価なティーバッグで紅茶をいれた場合、1日に4杯程度の紅茶を飲むことでこの上限値を超えるという。調査ではまた、特に朝一の空腹な状態で廉価な紅茶を飲むと、健康への影響はより大きくなるとしている。

今回の調査は、あくまで英国で販売されている廉価なバリューブランドのティーバッグを対象としたもの。だが、日本の紅茶自給率はほぼ0%。つまり紅茶はほとんどすべて海外からの輸入に頼っている。もしかすると、日本の状況も英国と同じなのかもしれない。