ニューヨーカーが行列をつくってまで食べるという“ロブスターロール”の専門店「LUKE'S(ルークス)」が、東京・表参道に初上陸しました。ロブスターと聞くと、ちょっとオシャレなレストランでナイフとフォークで食べる“高級料理”的なイメージがありますが、ルークスではもっとカジュアルに、パンに挟んでワンハンドで食べられちゃうんだとか。

“高級”ロブスターをパンに挟んでカジュアルに
“高級”ロブスターをパンに挟んでカジュアルに

しかもルークスで使われているのは、メイン州の港で採れたロブスター。アメリカでは、メイン州産のロブスターといえば“最高級のロブスター”として知られています。


そんな本気のロブスターを使った、アメリカ人も熱狂するというロブスターロールが日本でも食べられるとあっては黙って見過ごすわけにはいかん!というわけで、えん食べ編集部もさっそく食べに行ってみました。

フードスタンド的なスタイルのルークス表参道店
フードスタンド的なスタイルのルークス表参道店

ルークス表参道店は、原宿キャットストリート沿い、JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)表参道店に隣接しています。原宿駅からは徒歩10分弱、明治神宮駅からは3分ほど。

ここのカウンターでオーダーするよ
ここのカウンターでオーダーするよ

● ロブスターロールを食べてみる

筆者もさっそくお店自慢のロブスターロールを注文してみました。

ロール(サンドイッチ)にしても食べやすいように、甘みが強くて柔らかいという“爪”と“拳”部分だけを使ったロブスターのむき身が、パンの切れ目にギュウギュウに詰め込まれています。何なら、ちょっとあふれちゃってます。

ちなみにこれ、5尾分のロブスター、つまり10個分の爪と拳の身が使われているんだとか。

なんたる贅沢!
なんたる贅沢!

あまりに挑発的なサイズ&量のロブスターに衝動を抑えきれず…ちょっとお行儀が悪いけれど、身だけつまんで食べてみました。

するとこれが驚くほどにみずみずしくてプリップリ!硬すぎず柔らかすぎず程よい身の締まりで、舌の上にうまみと塩気を放ちながら、噛むとふわっとほどけていきます。なるほどこれがアメリカ No.1 のロブスターか…日本でいうところの「浜名湖のうなぎ」か!

程よく身の締まったロブスターちゃん
程よく身の締まったロブスターちゃん

そして、この暴れん坊(ロブスター)をがっちりと抱き留めるのが、発酵バターを薄く合わせ、鉄板で焼き目を付けた熱々のパン。切れ目にはほんの少しのマヨネーズが塗られています。

表面はサクッと、中はふんわりもっちり。このおいしい食感は、パンが冷めても長持ちします。ロブスターのおいしさを引き立てながらも、きちんとバターの香りや食感のよさを主張してくるあたりが抜け目なし!マヨネーズのほのかな酸味もアクセントになっています。

これだけで食べてもいいくらい、完成度の高いおいしいパン
これだけで食べてもいいくらい、完成度の高いおいしいパン

また、ロブスターにはレモンバターと、ペッパーやオレガノ、タイム、ガーリックなどのスパイスを合わせたシーズニングがトッピングされています。ロールにかぶりついた瞬間、スッと香る爽やかなオレガノ。ペッパーやガーリックなど味のはっきりしたスパイスが使われているわりに出しゃばりすぎず、適度に異国の風を口へと運ぶ絶妙なあんばいです。

決してロブスターを邪魔しないスパイス感が絶妙
決してロブスターを邪魔しないスパイス感が絶妙

想像していた以上のおいしさに一発 KO(ノックアウト)!しかもたっぷりのロブスター(5尾分ありますからね…)と食べごたえのあるパンのおかげで、1個完食するとすっかり満腹感に襲われます。が、不思議と重たくは感じません。ロブスター自体によけいな脂っぽさがないのはもちろん、味付けもシンプル、使われている調味料も少量なので、ぺろっといけちゃうんでしょうね。

しかもお店によると、ロブスターって高タンパク・低カロリー、かつミネラルなどを豊富に含む“ヘルシー”な食材なんだとか。おいしくてヘルシーで食べごたえ満点。言うことなしやん…!

なお、筆者が今回食べたのは「US」サイズ(1,580円)。「レギュラー」サイズ(980円)は、長さは同じで厚みがやや控えめのパンに、3尾分のロブスターがサンドされています。その日の食欲に合わせてサイズをチョイスして。

● 「クラブ」と「シュリンプ」が飽きさせない

看板メニューはもちろんロブスターロールですが、毎日来ても飽きないよう、蟹の身を挟んだ「クラブロール」と、えびを挟んだ「シュリンプロール」も提供されています。

さらに、それぞれ半分にカットした“ハーフサイズ”のロールを2種類組み合わせたメニューも用意されているので、いろんな味を楽しみたい方はこちらを試してみて。

満腹なのに口が次を欲していた筆者は、クラブ(蟹)とシュリンプ(えび)が両方味わえる「クラブ&シュリンプロール」を追加で購入してみました。

奥がクラブ、手前がシュリンプ
奥がクラブ、手前がシュリンプ

クラブは、こんもりと盛られたフカフカの蟹の身を噛むほどに、ジューシーなうまみがジワっとにじみ出るしあわせ。一方シュリンプは、プリッとした弾力と、ふわっとした口どけを足して割ったようなえびの食感が絶妙。サクふわのパンとも相性抜群です。

どちらもロブスターと同じシーズニングで味付けされていて、ほのかなスパイスの香りが素材のおいしさをぐっと引き立てます。

これでもかと詰め込まれた蟹の身!
これでもかと詰め込まれた蟹の身!

プリふわのえびがぎっしり!
プリふわのえびがぎっしり!

これだけこんもり具が挟まれていると、口のまわりを汚さずに食べるのも至難の業(わざ)。なのでいっそ、そんなこと気にせず思いっきりかぶりついちゃってください!ほっぺに蟹の身を付けた女子を見れば男子はきっと「守ってあげなきゃ」と思うだろうし、逆にそんなやんちゃな男子を見れば女子は母性本能をくすぐられること間違いなし。

● サイドメニューもあなどれない

ルークスには、「コールスロー」や「スープ」など、ロールと合わせて食べたいサイドメニューもラインナップされています。

中でも筆者の一押しは「ポテトチップス」。バリバリ、ザクザクと食べられる厚切りチップスで、イモのおいしさを生かしつつ、日本ではあまり見かけない「ローズマリー オリーブオイル」や「スイート マウイオニオン」といったユニークな味付けで仕上げられています。

オシャレ味のポテトチップス
オシャレ味のポテトチップス

食感と味がくせになる
食感と味がくせになる

フレーバーは全部で5種類(日によって変動あり)。ふっくら柔らかいロブスターと対照的な食感が楽しめるのも良いですね。ハンバーガーにポテトを添える感覚で、ロブスターロールにポテトチップスをセットにするのがニューヨーク流なのかも?

ロールに+400円で、ソフトドリンク&ポテトチップスセットにもできる
ロールに+400円で、ソフトドリンク&ポテトチップスセットにもできる

● もっとも混むのは12~13時

筆者が訪れたのはグランドオープンから数日たった後でしたが、開店時間(11時)の前からすでに10人前後のお客さんが並んでいました。混み合うピークはランチタイムの12~13時頃で、休日ともなると100人ものお客さんが列を連ねることもあるそう。

ランチタイムには長~い行列が…
ランチタイムには長~い行列が…

ランチピークを過ぎても常に10~20人ほど並んでいるそうなので、できるだけ待たずに買うには朝イチで足を運ぶのが得策かも。ちなみに取材日、1番のりのお客さんは開店1時間前から並んでいたそうです。

アメリカ人のみならず、日本人をも熱狂させるロブスターロール
アメリカ人のみならず、日本人をも熱狂させるロブスターロール

店舗所在地は、東京都渋谷区神宮前6-7-1 1F。営業時間は11時~20時。ただし、ロブスターはなくなり次第終了となるそうです。

提供メニューと価格は以下のとおり。

・メインメニュー
ロブスターロール(US) 1,580円
ロブスターロール(レギュラー) 980円
クラブロール 1,380円
シュリンプロール 950円
ロブスター&クラブロール 1,580円
ロブスター&シュリンプロール 1,380円
クラブ&シュリンプロール 1,280円
ソフトドリンク&ポテトチップスセット +400円

・サイドメニュー
コールスロー 380円
本日のスープ 880円
ポテトチップス 250円

・ドリンクメニュー
コーヒー(ホット/アイス) 350円
ティー(ホット/アイス) 350円
ジュース(オレンジ/グレープフルーツ) 350円
ソフトドリンク各種 120円~
ビール各種 500円~
ミネラルウォーター各種 150円~

※表記価格は全て税込