東武百貨店 池袋本店のレストラン街が“25年ぶり”の全面リニューアル。2015年10月の第1期オープンに続き、本日1月14日に第2期オープンを迎えました。翌月2月26日にはすべてのレストランフロアがグランドオープンとなります。
さて、今回オープンした13Fのレストランの中から、編集部が目を付けたお店がこちら。行列のできるとんこつラーメンの人気店「龍の家(たつのや)」と、釜で炊いたホカホカごはんがおかわりし放題のお店「大かまど飯 寅福(とらふく)」です。どちらも池袋エリア初の新店オープンですので、池袋グルメを知り尽くした池ブクラーの皆さんも要チェックですよ!
【1】ラーメン 龍の家(たつのや)
福岡発、行列のできるラーメン屋さん。爽やかな接客も評判が良く、東京1号店の新宿小滝橋通り店は食べログのトップ5000にも選ばれている人気店です。実は過去にも期間限定の店舗を池袋東武に出店したことがあるのですが、今回は満を持しての常設店オープン。
●まず食べるべきは一番人気の「とんこつ こく味」
看板メニューは、にんにくと焦がし玉ネギの風味を加えた濃厚なとんこつスープに、特製の極細ストレート麺を合わせたラーメン「とんこつ こく味」(780円、税込、以下同じ)。きくらげ、チャーシュー、もやし、ネギ、辛みそがトッピングされています。
とろとろ濃厚なのに、臭みは一切なくあっさりとしたスープ。その理由は、豚の頭の骨だけを使ってスープを煮出し、丁寧にアク取りをしているからだとか。とんこつベースに醤油で味付けをしたスープはコクがありながらも後キレがよく、スルスルと食べ進められます。スパイシーな辛みそをちょっとずつ溶かせばまた味が変わり、飽きずにゴクゴク飲めちゃうのである意味危険。
チャーシューもとろっとろ!脂は甘くて、噛まずに口の中でとろけます。極上の口どけに思わず昇天しそう。
ちなみに麺の硬さは6段階から選べるのですが、筆者のおすすめは2番目に硬い「バリカタ」。程よくコシの残る麺は噛みごたえがあり、とろりと絡まる濃厚なスープと相性抜群です!
●2度めの訪店時は東京限定の“もつつけ麺”を
東京の店舗限定メニュー「つけ麺 もつ」(並盛り・中盛り780円)も注目の一品。とんこつベースに焦がし醤油を合わせたつけ汁に“炙りもつ”がコロコロ入った、ちょっと珍しいつけ麺です。チャーシューとメンマ、海苔、ネギがトッピング。
スープがとにかく香ばしい!まるでスープ丸ごと炭火焼きしたかのような香りが鼻をくすぐり、ますます食欲が駆り立てられます。これにモチモチの中太麺をくぐらせてほお張ると、口いっぱいにこんがりとした香ばしさと濃厚なとんこつのコク、もつのうまみが広がるのです。
つけ汁に入っているもつは、焼肉店で食べるようなぷるんぷるんのアレではなく、ギュッと身の引き締まったもつでややハードな食感。脂っこさもなく、スルメのように噛めば噛むほどうまみが出てきます。
また、シメには「お粥」が付いてきます。ごはんではなく、お粥で残ったつけ汁を割るんです。ほかではあまり見ませんよね?
お粥をつけ汁に投入して口へ運ぶと、これがまた罪悪感を抱くほどにおいしい。おこげごはんのような香ばしさが、とろりとしたお粥にたっぷり絡んで飲むように味わえます。ちなみに店長さんによると、ごはんではなくお粥にした理由は「その方がつけ汁と絡みやすいから」だそう。納得!
●絶対に食べた方がいいデザート
長々とすみません。もうひとつだけ、同店を訪れたら絶対に食べてほしいメニューがあります。それは「とろけるプリン」(300円)。ココナッツミルクとタピオカがトッピングされています。
スプーンですくうとしっかり手ごたえを感じるのに、口に入れると驚くほど儚く消えていきます。これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぶべきか!
たまごのコクがしっかりと感じられる濃厚な味とは裏腹に、舌にのせた瞬間フワトロッと溶けちゃういじわるなプリン。あと口にはココナッツの爽やかな香りがふわっと残ります。ラーメンでお腹いっぱいでも余裕でペロリ。
ちなみに、とんこつ こく味とプリンを両方味わいたいなら両者がセットになった「こく味プリンセット」(980円)をオーダーするのが得策。別々で買うより100円お安くなります。
【2】大かまど飯 寅福
誰にとっても懐かしい、日本の“おふくろの味”を提供するお店です。大きな鉄の釜で炊いたホカホカの「ごはん」が主役。しっかりとその脇を固めるのは、ごはんのおいしさをさらに引き立てる和のおかずたち。
●ごはんは3種類がおかわり自由
新潟・長岡から毎日精米して届くというお米を使ったごはんは3種類、白いごはんと、季節の炊き込みごはん、雑穀ごはん。どれでも好きなだけおかわりして良いそうです。少なくともそれぞれ一杯ずつは食べておきたいところ!
常に炊き立てに近い状態で提供できるよう、少量ずつ何度もお米を炊くんだそう。鉄の釜と石のかまどで炊きあげられるごはんは、あえて少し硬めの仕上がり。噛むほどにお米の甘さが感じられるように、とのこだわりだとか。ほんのり香ばしいおこげの匂いもおいしさを際立たせます。
●白いごはんにはぜひ「ふりかけ」を
ごはんはそのまま食べたり、おかずと一緒にほお張ったりするのはもちろん、テーブルに備え付けてあるオリジナルのふりかけをかけるとまた極上のおいしさが楽しめます。
たっぷりのうまみを舌と鼻で味わうかつおぶしのふりかけ。思わずうっとりしてしまうほどサックサクの食感と程よい塩気が、もっちりとしたごはんの甘みを引き立てます。
●ランチメニューは「選べる二種盛り定食」がおすすめ
ランチメニューのおすすめは「選べる二種盛り定食」(税別1,580円)。おかずは「本日の焼き魚」「本日の揚げもの」「豚の和風生姜焼き」「揚げ豆腐と季節野菜の煮おろしがけ」の中からお好きな2つを選べます。
今回筆者が選んだのは「豚の和風生姜焼き」と「揚げ豆腐と季節野菜の煮おろしがけ」。これにごはんとおみそ汁、小鉢に入ったお惣菜3種がセットになっています。
どのお料理も、やさしいおだしがじゅんわりと身体に染み込んでくるよう。素朴だけれど当たり前のようにおいしい安心の味で、毎日でも食べたくなります。なお、取材時のお惣菜は「きりぼし大根」「ほうれん草のおひたし」「お新香」でしたが、内容は定期的に変わるそうです。
夜は一品料理や御膳と合わせてお酒も楽しめます。ちょっと飲んで帰りたいな、という日の会社終わりに立ち寄るのにもぴったり。それからおまけ情報ですが、窓からの眺めがめちゃくちゃ良いので、空いていればぜひ窓際の席をゲットして。お天気が良ければ富士山も見えるそうですよ!
龍の家、寅福ともに店舗所在地は、東京都豊島区西池袋1-1-25 池袋東武レストラン街スパイス13F。営業時間は11時~22時です(11~13Fの店舗共通)。