美味しいお肉をリーズナブルな価格で味わえる牛角には、筆者も学生時代から何かとお世話になっている。そんな牛角の系列レストランとあれば、試さない理由はない。さっそくランチを食べに行ってみることにした。
店内に入ると、広いホールにはお客さんがびっしり。遅いランチだったにもかかわらず、カウンター席も含めほぼ満席という人気ぶりだ。
肉肉しい文字が並ぶランチメニューの中から、「GB プレーン 180グラム」(980円)のライスセット(パンにもできる)を注文することに。180グラムは女性には十分なボリュームだが、めまいがするほどの空腹時や、超肉食系男子は「250グラム」もあるのでご安心を。
また、ガーリックとオニオンの選べるソースからは「オニオンソース」を選択。お店でもオニオンソースが人気らしい。見たところお客さんはビジネスマンが多いようなので、午後の商談に響かないよう、お昼にはガーリックではなくオニオンでさっぱりいただくのがいいのかもしれない。
待つこと5分たらずで、焼きたて熱々のハンバーグが運ばれてきた。さすがの回転率だ。調理が非常に手早い。...んん~、それにしても、旨みあふれるいい匂いがしているぞ。
さあ、いただくとしよう。お肉が呼んでいる。
ビーフ100%のハンバーグにナイフを入れると、中は見事なミディアムレア。照明の光を受けて、ソースと肉汁がツヤツヤ、キラキラと輝いている。その美しい姿に、むかし香港で見た100万ドルの夜景を思い出す。
冷めないうちに...と口へ運ぶ瞬間、石で焼かれた香ばしさがふっと鼻を抜ける。しっかりと火が通った外側部分の身はぎゅっと引き締まっていて、噛むと歯を押し返すぷりっとした弾力がある。
一方、レアな中心部分の肉は柔らかくとろける食感で、噛むとほろほろっとほどけていく。口の中にはビーフの旨みたっぷりの肉汁があふれ出し、程よい脂身のコクと甘さも感じられる。
ちなみに、プレートには“焼き石”が付いているので、肉が焼き足りなければこの石に押し付けて好みの焼き加減に調整することができる。「もうちょっと焼きたいな」と思ったら、これを利用しよう。
お肉を食べ終えてしまったら、コーンなど付け合わせの野菜に、残った肉汁とソースを絡めて味わってみてほしい。これがまた絶品なのだ。貧乏性だとか、野暮なことを考えてはいけない。最後の最後までこの奇跡の肉汁を味わい尽くす、ただそれだけだ。
ハンバーグが美味しいのはもちろんのこと、混んでいるにも関わらず店員さんの手際やサービスはとても心地よく、料理の提供スピードも申し分なかった。これなら忙しくてお昼にあまり時間が割けない人でも、さっと入って美味しい肉を味わい、さっと出ることができそうだ。ますます流行りそうな予感がする。