Hospitalis は、他に例を見ないほど細かいところにまでこだわって設計されたテーマレストラン。客は医療器具に囲まれながら手術台で食事をとり、店員は手術着やナース服を着用して接客していました。
食事は膿盆や医療トレーにのせられ、飲み物は試験管やビーカーに注がれて提供されます。ナイフやフォークは、メスやクーパー(手術用ハサミ)などで置き換えられていますが、これら医療器具は、すべて病院、もしくはラトビアの医学歴史博物館から提供された「本物」だったそう。
医療器具は、すべて本物!
かなり、大変そうです
でも、美味しそうには見せませんね
メニューにもなかなか手ごわいものが多く、前菜として、本物の舌、鼻、指、耳などに良く似た何か(何かは不明)がトッピングされたものが提供されていました。
さらに本格的な病院気分を望む顧客は、患者となり、拘束衣を着用して、ナース服を着た店員に食べさせてもらうことも可能でした。う~ん、何のプレイだ、それ?
レストランディレクターの Marita Bundule 氏は、このレストランのコンセプトについて、次のように説明していました。
「Hospitalis は、病院が様々な種類の痛みを伴う治療が行われる場所だという、一般的な思い込みを覆す場所だ。普通ならびくびくして過ごす場所で、微笑みながらおいしい食事をとるという経験ができる」
Hospitalis は最近になって、複数の米国メディアで取り上げられ、ちょっとした話題になっています。Hospitalis を紹介しているメディアのコメント欄には次の投稿があります。
■肯定的なコメント
「ナースって、いいね」
「トイレが気に入った。こんなトイレが欲しい」
■否定的なコメント
「気持ち悪い!食欲をなくして、減量したいなら、ここは良い場所かも!」
「入院していたとき、食事がまずかったので、病院を抜け出してレストランに行った。病院に食事をとりに行くなんて、馬鹿げている」
さてこのレストラン、残念ながら閉店したそうです。理由は、
「衛生基準をクリアできなかったから」
これは、厳しい理由です。病院をテーマにしたレストランが衛生基準をクリアできなかったというのは、シャレになりません。"病院送り"になった人がいないことを祈るばかりです。
最後に、上記コメントでも触れられていたトイレをご紹介。ごらんのとおりの、鏡張り。ここで用を足すのは、かなり厳しそう!やっぱり、何かのプレイとしか思えません。