“ひそかな名品”を紹介する連載。55品目は、神戸屋の「豊新（ゆたか）」。
神戸屋は、パンや洋菓子の製造・販売に加えベーカリーやレストランを展開する企業。食パン「もちふわ匠の逸品」や総菜パン「ハムマヨ」などはスーパーのパン売り場でおなじみ。
今回紹介する「豊新（ゆたか）」は、神戸屋キッチンをはじめとした焼き立てベーカリー販売店舗一部での取扱。6枚入り864円（税込）と、生地のみのパンとしてはかなり高額だ。しかしその分、おいしい。
生地は“生クリームの風味を最大限に活かしたオリジナルクリーム”がたっぷりと練りこまれ、耳までしっとり柔らか。噛むともっちり。口どけとともにクリームのまろやかでコクのある甘さと芳醇なバターの風味を広げる。生地そのものがスイーツのような贅沢なおいしさ。
そのまま“生”で食べるのがおすすめだが、焼くとまた違った味わいに。生クリーム風味は少し弱まるものの、外はサクサク、中はしっとりもちもちとした食感のコントラストが楽しめる。
ひと口ひと口味わって食べたい高級パン。ゆったり過ごせる休日の朝、丁寧に淹れたコーヒーとともに楽しんでほしい。
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