やよい軒の期間限定メニュー「とり天定食」を食べてみました。簡潔にあらわせば、天ぷらの衣をまとったから揚げ、というべき料理。さくさくした食感とジューシーな鶏ももの組み合わせが楽しめます。
価格は790円(税込)。やよい軒が力を入れる、日本各地の郷土料理を定食に仕立てたシリーズのひとつで、今回は大分の名物を取り上げています。
本醸造醤油とニンニク、ショウガでしっかりと下味をつけた鶏ももを、注文があってから衣をつけて揚げる一品。衣は天ぷらのそれで、ふわふわさくさく、噛むたびに歯ざわりが楽しめ、やわらかく汁気のあるチキンのうまみと相性がよい仕上がりです。
とり天定食のもうひとつの特徴は、一緒についてくる「ポン酢」と「からし」をつけてほおばる、大分流の食べ方です。柑橘の香りとすっきりした酸味、ぴりりとした辛味が合わさって、さわやかな口あたりになります。
さらに、一緒についてくる大根おろしやレモンを絞って、味を変化させることもできます。とにかく揚げものを絶対にさっぱりと食べさせたい、という工夫が感じられます。
なお、とり天は合計5切れついてきて、ひときれひときれのボリュームが大きいので、さまざまな調味料との組み合わせを自由に楽しめます。
おすすめは、ぽん酢と大根おろし。はじめは正統派の「天ぷら」らしさが味わえ、あとから鶏ももになじんだニンニク、ショウガの風味が際立ち、「から揚げ」らしさも満喫できます。