やよい軒で「4種の和定食」を食べてみました。仕切りの入った四角いお重に「牛肉のすき焼き小鉢」「木の実と小松菜の和え物」「サバの塩焼」「蒸し鶏と海藻のねばとろ小鉢」が並んでいます。高級旅館の夕食を連想するような味です。
価格は890円(税込)で、カロリーは692kcal。品数が多くて野菜もしっかりとれて肉と魚が一度に味わえるすぐれものの一膳です。
牛肉のすき焼き小鉢
牛肉のすき焼き小鉢は、ビーフスライスとタマネギ、結んだ糸コンニャクがはいった甘味と塩気のある料理。
やよい軒で「ひとり鍋」として楽しめる「すき焼き定食」をそのままミニサイズにしたような味です。ボリュームは控えめながら、牛肉の脂のうまみがすき焼きのたれとしっかりからみあっていて、正直これだけでご飯一杯は平らげられそうなできばえです。
木の実と小松菜の和え物
木の実と小松菜の和え物は「白和え」のような味わい。小松菜のみずみずしい風味はもちろん、ニンジンやレンコンなどの根菜が、火はしっかり通ってやわらかいのに、色やかたちはきれいに保っていて粋な雰囲気です。
塩気は控えめで、ごはんのおかずとしても、箸休めとしても食べられます。レンコンのさくさくとした歯ざわりはお酒のつまみにもよさそう、などと考えてしまいます。
サバの塩焼
サバの塩焼は一口サイズの切り身に、大き目にカットしたダイコンのなますやひじきがついた一皿。切り身は脂がのりつつも後味はさっぱりして青魚らしいうまみがありあます。
甘味のあるナマスと一緒にほおばっても意外と相性がよく、マリネのような味わいが楽しめます。
蒸し鶏と海藻のねばとろ小鉢
蒸し鶏と海藻のねばとろ小鉢は、鶏肉のほかにワカメ、トロロ、オクラなどが入っていて、たっぷりの練り梅がのせられています。
練り梅はかなり塩気が強いので、小鉢全体にまぶし広げてから箸をつけると、ねばとろの舌ざわりと梅の香り高さや酸味、塩気がうまく釣り合っておいしく感じられます。
ごはんのおかずとして優秀で、これと牛肉すき焼き小鉢がそろっているせいで、ついお米のおかわりがしたくなってしまいます。
バランスもよく、小鉢のひとつひとつが個性豊かな定食で、夕食にもランチにもおすすめです。