
一説で18世紀のフランス王妃マリーアントワネットの言葉とされる、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」における“お菓子”はブリオッシュを指すんだとか。
富裕層にも愛された高級パンながら、茶色一色の地味な見た目のせいか、日本ではマカロンなどのスイーツに比べ存在感は薄め。しかし今回、そんなブリオッシュの現状を打破すべく(かどうかはわかりませんが)、パリ発の美食ブランド「FAUCHON(フォション)」からカラフルな「ブリオッシュ・コロレ」4種が発売されました。

場合によってはブリオッシュの人気爆発の引き金にもなりかねない華やかな新商品。気になったので、食べてみることにしました!
■ブリオッシュ・コロレ4種を食べてみた
この商品は、バニラビーンズ入りのブリオッシュ生地にサクサクとしたビスケット生地をかけて焼き上げたもの。フレーバーは「フランボワーズ」「ピスタチオ」「ココア」「マンゴー」の4種で、いずれも販売は7月14日までの期間限定となっています。価格は各200円(税別)。
◆フランボワーズ
ベリーの甘い香りただよう、見た目にも華やかなフランボワーズ。

ビスケット部分はサクサクほろりとした食感。大粒の砂糖が練り込まれ、シャリシャリとした食感としっかりとした甘さが楽しめます。
しっとりふんわりとした食感の生地は、たまごの甘みとバター感たっぷり。噛むほどに甘酸っぱいベリーの味がしみわたり、華やいだ味わいへと変化していきます。生地だけでももちろんおいしいのですが、この変貌が楽しめるのはブリオッシュ・コロレならでは。
◆ピスタチオ
初夏にぴったりのさわやかなグリーンのビスケットで飾られたピスタチオ。

口にすると、鮮烈なピスタチオの風味がふわり。ビスケットのサクサク食感を楽しむうちに、香ばしくコクのあるナッツの旨みが広がります。グリーンのパンというとメロンや抹茶フレーバーが主流ななか、ひと味違う複雑な大人の味わい。
◆ココア
おなじみパンとココアの組み合わせも、ブリオッシュとなると新鮮。

他に比べよりサクサクとしたビスケットの食感が、ココアのほろ苦い味わいにマッチ。ともすると主張が強くなりがちなココア系フレーバーですが、こちらはココアの風味は控えめ。メインとして感じられるのはあくまでも生地の味で、見た目のとおり、混じりあうのではなく寄り添った味わいに仕上げられています。
◆マンゴー
夏らしさNO.1、元気なオレンジ色のマンゴーフレーバー。

かじった瞬間、甘い香りが口から鼻へと抜けていきます。マンゴーの濃厚な甘みが生地のたまご&バターの風味と混じりあい、より一層濃厚で深みのある味わいへ。パンでありながらもマンゴーのジューシーさがしっかり感じられるさわやかな一品です。
■まとめ
色だけでなく味わいでもそれぞれの個性を見せてくれたブリオッシュ・コロレは、まさにブリオッシュ界のアイドル。カラフルでおいしく個性豊かな面々は、マカロン超えの人気“おもたせ”も狙えるのではないでしょうか。あなたのひと推しが、この夏、世間のブリオッシュへのイメージを塗り替えるかもしれません。
