そんなジェイミーさんが経営するのが、イギリスはロンドンにあるイタリアンレストラン「Jamie's Italian(ジェイミーズ・イタリアン)」。ずっと気になっていたこのお店へ、先日ついに行ってきました!

ジェイミーズ・イタリアンは地元でも人気のレストランなので、事前に予約しておいた方が確実。今回は WEB サイトからランチの予約を入れておいたので、入店と同時にすぐに席へ案内してもらえました。


ずらりと文字が並んだメニュー。英語なのでどうにか読めるのですが、読めたところでどんな料理なのかさっぱり想像がつきません。そう、写真もないんです。もはや CD のジャケ買いばりにノリと勢いだけで選んだのが、ジェイミーさんの名前が付いた「JAMIE'S SAUSAGE PAPPARDELLE」(7.45ポンド~)。さらに、店員さんおすすめ「本日のスペシャルパスタ」と前菜も2品ほど注文してみました。

ほどなくして、まずは1品めの前菜が到着。濃厚で少しクセのある羊のチーズ“ペコリーノ・サルド”が、クリスピーなトルティーヤ風のパンに合わされています。ちょこんと盛られたスイートチリソースが舌をチリチリ刺激して、ビールがぐいぐい進みます。

前菜2品めは、バゲットに薄くカットしたセロリとほぐした蟹の身がこんもりとのせられ、イタリアンパセリがトッピングされたもの。じゃりっと粗めに削られたお塩が、蟹の旨みを最大限に引き出してくれています。

続いて、いよいよメインのパスタが登場!まずは字面で選んだ「JAMIE'S SAUSAGE PAPPARDELLE」を食べてみます。

PAPPARDELLE(パッパルデッレ)とは、長くてヒラヒラしたリボン状のパスタのこと。ソーセージはそぼろ状で程よい食感があり、噛むほどに旨みがジュワっと溢れてきます!カレーのようなスパイシーさのあるソースに、パルメザンチーズがコクとまろやかさをプラス。
ちなみにこのパスタ、“ひだ”部分がソースをたっぷり絡め取ってくれて、すごく食べやすいです。ジャケ(?)買いだったけど、これ正解!

ひとくちごとに何かがしゃりしゃりする!? と思ったら、小さな種のようなものが入っていました。おそらくこれ、フェンネルシード(ウイキョウの種)じゃないかと。

そして最後に、真っ赤な見た目のスペシャルパスタを食べてみます。くるっとねじれた形のショートパスタは Casarecci(カサレッチ)。

赤いソースは、トマトソースとミートソースを足して割ったようなお味。ぱくっと口に含むと、甘みの奥からピリッとした辛みもほんのり感じられます。もちもちのパスタがまとったトマト感がめちゃくちゃジューシーで美味しい!

日本ではなかなか珍しいパスタやハーブ、ソースが組み合わされていて、どちらも斬新かつ複雑な味わいが楽しめました。口の中でいろんな味がする魔法のような美味しさに、思わず唸ってしまいます。さすがは世界で活躍するシェフが考案するだけありますね!
ちなみに、ロンドンではレストランやカフェで注文すると、日本で食べるひとり分の量の1.5倍くらい出てくることも多いのですが、ここでは多すぎず少なすぎないちょうどいいボリュームだったのも高ポイント。お店の雰囲気も値段もカジュアルなので、観光客でも気張らず足を運べるのもいいですよね。
