えん食べ編集部は、開幕に先がけて開催されたメディア向け内覧会で、各店の味を堪能してきた。ぜひ来場される際の参考にしてほしい。

和牛万博は、日本が世界に誇る“和牛”の良さを知ってほしいと、今年初めて開催される。
そもそも和牛とは、明治以前から日本で育てられてきた肉専用種のことで、「黒毛和種(黒毛和牛)」「褐色(褐毛)和種」「日本短角種」「無角和種」の4品種だけが名乗れるというもの。通常の肉牛に比べて多くの手間と時間を費やして育てられた肉は、柔らかな肉質、きめ細やかでジューシーな舌ざわり、豊かな香りなどが楽しめるのだそう。
この高価な和牛ばかりを集めたのが今回のイベント。ろっきー、肉山、みんなの牧場、大安くらぶ、ミート矢澤、風来堂、金井牧場が、それぞれ自慢のメニューをかかげて参加している。
支払いはチケット制。1枚300円のチケットを事前に購入しておき、メニューごとに設定された枚数を渡す仕組みだ。ドリンクコーナーでは、チケットと現金を併用できる。

では、各店自慢のメニューを見ていこう。
大安くらぶでは、山形県産 A5 黒毛雌牛のリブロースステーキ(1日20食限定)と、同牛のステーキライスが販売される。リブロースステーキは、チケット12枚分と販売メニュー中最高額ながらも、食べる価値はある。ステーキライスは、たれ、肉、米の相性が抜群で、完成度の高い一品。炭水化物も欲しいという人は、ぜひ食べてみてほしい。

いわずと知れた行列店・ミート矢澤の看板メニューは、もちろんハンバーグ。鉄板で焼き目をつけたあとオーブンでじっくり焼き上げられる肉厚ハンバーグからは、肉汁があふれだす。ハンバーグ単品のほか、ステーキとのコンボも用意されている。

金井牧場では、ご当地バーガーの草分け「佐世保バーガー」が食べられる。和牛100%のハンバーグは190グラムあり、ボリュームたっぷり。また「和牛オムそば」は牛脂でいためてあるため、冷めても美味しいのだとか。米がすすむ「和牛焼肉弁当」も販売される。

肉山は、年内の予約はすでに一杯だという、“行きたくても行けない”人気店。短角牛100%のミンチ肉を使った「サルシッチャ」が販売される。赤色のタスマニア産マスタードとの相性は抜群だ。

ろっきーでは、特製のタレにつけて炙った黒毛和牛のロース肉たっぷりの“スタミナうどん”など、さまざまなメニューが販売される。塩でいただく「熟成和牛の塩メンチ」には、1か月間熟成した熊本県産黒毛和牛の肉が使われているそうだ。

風来堂で販売されるのは、岡山県で約200年前に誕生した日本最古の血統「千屋牛」。「千屋牛の串焼き」「千屋牛カレー」が用意されているが、串焼きはほとんど利益にならないほどの価格なのだとか。シンプルな串焼きは、みんなの牧場でも楽しめる。色々な種類を食べてみたいという人にオススメだ。

このほか、肉と合わせて楽しみたい野菜を販売する「八百松」や、かき氷店も出展している。かき氷も、“牛”にちなんでミルク味の氷で仕上げてあるもの。ふんわりとろける甘い氷は、デザートにピッタリだ。

入場は無料で、開催時間は11時~21時(ラストオーダー20時30分)。会場には900席以上が用意されており、うち700席には屋根もある。

まだまだ暑い日が続くが、たっぷりと肉を食べて夏を乗り切ってほしい。ビールと極上の和牛、最高だ。
