
数あるケーキの中でも定番にして王道の人気者といえば、やっぱりイチゴのショートケーキですよね。さらにその中でトップに君臨しているのが、アンリ・シャルパンティエの「ザ・ショートケーキ」。以前放送されたTBS「王様のブランチ」で、イチゴショートケーキの人気ランキング1位に選ばれた一品です。

ところで、何にしても「できたて」って最高においしいですよね。焼きたてのパン、揚げたてのコロッケ、淹れたてのコーヒー。それならできたてのザ・ショートケーキは、まさにケーキ界のプライドロックに立つ最強の王者ってことになるのでは?食べてみたい…ハクナマタータ!
◆できたてを食べに行ってみた!
「できたてのショートケーキを食べてみたい」とアンリの人に伝えてみたら、工場(横浜リバーサイドスタジオ)を取材させてもらえることになりました。

ここでは全部で70人のパティシエが数十種類ものケーキをつくっています。いわゆる「ライン生産」ではなく、ひとり1種類のケーキを担当。焼き上がったスポンジ生地をカットするところから、クリームやデコレーション、トッピングをするところまでの全工程を手掛けるそうです(人気商品は2~3人で1つを担当することも)。

さっそく、ザ・ショートケーキをつくっているパティシエのところへ!

アンリのショートケーキは、しっとり焼き上げたスポンジで北海道産生クリームとイチゴをサンドしたシンプルなもの。クリームとスポンジの割合は、こだわりの“黄金比”「1:1:1」で重ねられています。

焼きたてのスポンジをカットして、生クリームを塗り、ブランドロゴの“ロウソク”をイメージした3粒のイチゴを飾って、ナパージュを塗って…



…速!パティシエの手際が良すぎて何枚撮っても写真がブレました。ちなみに1ホールのザ・ショートケーキを完成させるまでにかかる時間は3分だそうです(焼き時間はのぞく)。
◆「できたて」に味の違いは?
さて、いよいよできたてのザ・ショートケーキを食べるときが!生地を焼き上げてから、たったの2~3時間しか経っていないという鮮度の高さです。お味は果たして?

スポンジがふーわっふわだ~!! 口に入れた瞬間、噛むまでもなく生クリームより先に「すぅっ」と溶けてしまいました!お店で買ったケーキもふわっふわなのに、できたてはさらにその上を行く口どけです!

クリームはしっかりコクがありますが、甘さは控えめ。噛むほどにプチプチ弾けるイチゴのジューシーな甘みが引き立ちます!

ただ、スポンジの口どけ以外は正直、味も食感もお店で買ったものとほぼ変わりませんでした。さんざん煽っておいてすみません。…でも!これはこれですごいことですよね!
◆からくり回転台が一役買ってる
余談ですが、工場でつくられるザ・ショートケーキの最終工程には、手を触れずにケーキを分けてくれる「からくり回転台」が導入されています。これがなかなかにアナログなんですが、めちゃくちゃ画期的。テレビでも紹介されたそうです。

6等分にカットしたケーキを回転台の上にのせ、プレートを動かすと、ケーキが6つにぱかっと分かれる仕組み。これなら手で触らなくて良いのでケーキがつぶれることもありませんし、フィルムもかけやすいんですって。

(最近、特許も取得したそうです)
こういったものを開発して効率を上げているのも、できるだけ“新鮮”なケーキをお客さんに届けたい、との思いからだそう。お店で食べる味が、工場で食べるできたてとほぼ変わらないのも納得ですね!