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【大人の遠足】「よなよな」のヤッホーブルーイング醸造所見学ツアーがネタ満載で楽しすぎる


人気クラフトビールメーカー「ヤッホーブルーイング」。「よなよなエール」をはじめ、「水曜日のネコ」や「インドの青鬼」など、エール(上面発酵)スタイルのビールを手がけています。

その醸造所(長野県佐久市)では、期間限定の工場見学「大人の醸造所見学ツアー」が実施されています。満足度は95%以上、申し込みページには「ガラス張りは一切ナシ」「親切でアットホーム」「普段口にすることができないテイスティング」など、気になる言葉がゴロゴロ転がっていて、とにかく楽しそう!!

行きたくてもんもんとしていた9月のある日、私(筆者)の思いが通じたのか、メディア向けツアーの案内が! 嬉しすぎて早々に申し込み、参加してきました。楽しすぎるツアーのようすを、コネタ「ヤッホーあるある」とともにレポートします。

◆“手作り”の見学ツアー

このツアーは、部署を横断してつくられたプロジェクトチームにより運営されています。開催は今年で6年目。年によってテーマが異なり、今年は「よなよなエール」をとことん追求する内容になっているのだとか。

黒いテントが特設の受付カウンター

ツアーは大きく、原材料を知る、工場内の見学、テイスティングの、3つの過程に分かれています。ウエルカムビールでカンパイしたら、ツアースタート!

注ぎたての「よなよなエール」で出迎えてくれます

ツアーでは、ヤッホースタッフが楽しくガイドしてくれます。私たちを担当してくれた「やたろー」さんは、指名もよくかかるという人気者。普段は公式通販ショップの運営を担当しているそうです。

【ヤッホーあるある1】従業員はニックネームで呼びあう
ヤッホーでは、立場も所属部署も関係なくニックネームで呼び合うのがルール。私たちにツアーの案内を送ってくれた「マリリン」、やたろーさんとともにツアーガイドを務めてくれた「どんちゃん」。どのスタッフも「どんどん話しかけて!」オーラを発しているので、聞きたいことはどんどんぶつけてOKです。

◆初めて食べたモルトの味は…

まずは「原材料を知る」ターン。よなよなエールの主な原料、麦芽(モルト)とホップの味と香りを実際に体験できます。初めて食べたモルトは、香ばしさと甘みがあって、ポリポリ食べられちゃう。お酒のつまみにする人もいるんだって。ホップは手のひらですりつぶして香りを楽しんで!

ふむふむ

ホップの“中身”。この黄色いところが香りの素なのだそうです
 
あわせて、ビールのつくりかたも教えてもらいます。ココ、しっかりと聞いておくことをオススメします! 工場内の見学がぐんと楽しくなりますよ。

page 気になる醸造所の中へ!◆「気温」と「香り」に注目

帽子と靴カバーを装着して、いよいよ醸造現場へ潜入。大手メーカーのようにガラス張りの通路から眺めるのではなく、実際に稼働している“内部”に入ります。そのため、ヒールのある靴やサンダルでの参加は危険。スカートやアクセサリー類の着用は禁止なので、きちんと準備して参加しましょう。

しゅっぱーつ!(やたろーさん、ブレちゃってごめんなさい)

はじめに案内されるのは「仕込み室」。40度ほどあるため、むわっと温かい(いや熱い)部屋の中には大きなタンクが並んでいて、モルトの甘い香りがただよっています。ここではホップを混ぜる前の麦汁を試飲させてくれます。ホップ由来の苦みなどがなく、とっても甘くて濃厚でした。

仕込み室

ちょっとにごってる?

【ヤッホーあるある2】社員はビールを自由につくれる!?
仕込み室の一角には、アメリカから取り寄せたという小さな醸造タンクがあります。社員はこのタンクでビールをつくれるんだって!これまで、しそビール、山椒ビールなど、数々の名作が生まれたそうです。ちなみに、我らがやたろーさんは、プルーンビールを製造。「たぶん史上2番目にまずい」“迷作”となったそうな。

むしろ飲んでみたかった

続いて、ビールらしい香りが充満する発酵室へ。エールビールの酵母がよく働く20度に設定されていということで、40度の部屋から来ると肌寒く感じます。1つの発酵タンクに入っているビールは、毎日1缶ずつ飲むとしても約156年かかる量! フツフツと発酵しているようすを見学できます。

(この、やたろーさんの流し目が好き)

次の部屋には、温度を下げて酵母を寝かせるためのタンクが並んでいます。ここで、このタンクから取り出しておいた“蔵出しビール”を試飲。通常版よなよなエールと飲み比べると、さわやかですっきりとした飲み口でした。ろ過前ってこんな味なんだ!

取り出してから飲めるようになるまで、15分ほどかかるのだとか

さて、完成したビールは、充填室で缶や樽に詰められます。残念ながらこの日は休業日だったのですが、一人だけ“従業員”に会うことができました。彼(?)の名は「アベちゃん2号」。箱詰めされた缶を持ち運ぶアームです。アームの導入前、手作業だったとき、この役割を担ってくれていたベテランスタッフの名前からとったそうです。

普段は次々と缶が流れていくそうです

右上のアームが、働き者のアベちゃん2号

【ヤッホーあるある3】ネタ満載の掲示物
壁に貼ってある「危険物取扱い時」の注意書き、ゴミ箱に書かれた分別用の表示、ビールの王冠を加工したスタッフのシフト表。誰がつくったのか、掲示物にはネタが散りばめられています。この柔軟な(?)発想が、面白いビールづくりに繋がっているのかもしれません。

「萌え萌え」て!ハートをつくり慣れていない雰囲気が愛おしい
 
工場内は、部屋が変わるごとに温度と香りが変わります。これは行かないと分からない! 酵母って生き物なんだなと実感しました。ビールの香りが充満している工場内は、わくわくします。

page 待望のテイスティングタイム◆裏話満載のテイスティングタイム

さあ、お待ちかねのテイスティングタイム!分かりやすい解説を聞きながら、みんなでワイワイと盛り上がります。軽井沢周辺でしか買えない「軽井沢高原ビール」など、計6種を試飲。みんな、あっという間にほろ酔いに。ちょっとしたパーティーみたいになっていました。商品開発の裏話など、ヤッホースタッフだからこそ知っている話をたくさん教えてくれますよ!

大人なんだからちゃんと「お作法」を守りましょう

 
ビールを注ぐのがとても上手い、ゆみぷうさん。
よなよなエールは中華と合わせるのもオススメだそうです

この後はお土産コーナーへ行って、自由解散となります。限定ビールも含むセット(市場よりちょっと安いのです)や、ロゴ入りのグッズ。ついつい買い込んでしまいました。グッズをコンプリートしようと集めているマニア…もといファンもいるそうです。

限定ビールにグッズ…つい手が出てしまいます

【ヤッホーあるある4】スタッフの家族もヤッホーが大好き
“ツアー限定”商品として販売されているバッグ。なんと、あるスタッフの奥さんが、手ぬぐいから手作りしたものなのだとか。このロゴ入り手ぬぐいももう販売されていないそうなので、ホントに貴重な限定品。ヤッホーは家族にも愛されるビールメーカーなのです。

まだ残ってるかな?

◆帰るのがつらすぎる

あっという間に1時間のツアーが終了してしまいました。案内してくれたやたろーさんをはじめ、とにかくスタッフの“ヤッホー愛”がびしばしと伝わってきて、終わる頃には、もうヤッホーの家族になったような気分。ヤッホー、大好きだ!たくさんの笑顔に見送られ、たくさんのビールを抱えながら、たくさんの充実感とともに帰途につきました。

また来るよ!

今年は11月1日までの開催予定(週末のみ)。公式通販サイトから申し込めます。もう埋まってしまっている日付も多いので、早めの申し込みを!もちろん、参加できるのは20歳以上のみですよ。
ご当地タグ  :
長野
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