たとえばこんな話を聞いたことがありませんか?真っ暗闇の中で食事をしても、美味しさを感じられない。または、青白い光に照らされた料理よりも、赤やオレンジ色の光に照らされた料理の方が、まったく同じものでも美味しそうに見える、など。これらは、人間の味覚というものがいかに視覚の影響を大きく受けうるかということを説明しています。
そして最近、英国サイト Flavour から、
マグカップの色によってコーヒーの味が違って感じられるという実験結果が新たに発表されました。
この実験は、任意の被験者が「青」「白」「透明」のマグカップに注がれたコーヒーを飲み、甘さや苦み、味の強さなどを評価するというもの。その結果、
青いマグカップのコーヒーはより甘みが強く、逆に
白いマグカップのコーヒーは苦みが強いと感じられることがわかったそうです。
研究者たちはこの結果について、「マグカップとコーヒーの“色のコントラスト”が、味覚に影響を与えている可能性がある」との仮説を立てているようです。つまり白いマグカップは、茶色いコーヒーとの色のコントラストによって味の強さや苦みが増しているように感じられたのではないか、ということ。
信じるかどうかは私たち次第…とは思いますが、目覚めの悪い朝にはあえて白いマグカップでコーヒーを飲んでみてもいいかもしれません。いつもよりちょっぴり強い味に感じられて、頭もスッキリする(錯覚が得られる)かも?
※画像、グラフの出典はすべて Flavour