鳥、好きですか?いえ、手羽先や焼き鳥の話ではなく空を羽ばたく鳥たちの話。小学校の飼育小屋でも見かける身近な鶏をはじめ、ペットとしても人気の文鳥にインコ、鋭い眼光が魅力的な鷹に、首を傾げる仕草がキュートなふくろう…。
そんな鳥たちと出会えるカフェが都内にもいくつかある。今回はその中から特に
おすすめの店を3つピックアップ、実際に行ってみた。
■ 可愛い♪溢れる定番ことりカフェ
表参道駅から徒歩8、9分の場所にある
「ことりカフェ 表参道」。可愛らしい小鳥を眺めながら、キュートな鳥モチーフのスイーツや料理が楽しめる店だ。
※(
2019/07/02追記:「ことりカフェ表参道」は現在、上野に移転しています。→ことりカフェ上野本店 住所:東京都台東区上野桜木1-8-6)
まるで絵本に登場する小さなお家のような外観にテンションが上がる。
平日の開店直後に向かったせいかお客は筆者ひとり。鳥グッズの販売をはじめ、鳥にまつわる書籍が集められた棚や、鳥の被り物など
店内はとにかく鳥一色!鳥好きにはたまらない空間に仕上げられていた。
暫く悩んで、注文したのは
「ことりオムライスランチセット」(税別1,000円)と
「オカメインコケーキ」(単品:税別800円)、そして
「小鳥と触れ合う♪もふもふのお部屋」参加チケット(税別500円)。
撮影許可をいただいたので、料理がくるまで鳥たちの様子を見てまわることに。店内にあるいくつかの飼育スペースで、セキセイインコやジャンボセキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコにカナリアと様々な小鳥たちが遊んだりエサを啄ばんだりしながら自由に過ごしていた。
コザクラインコはパートナーへの愛情が強く
“ラブバード”とも呼ばれているそう
15分ほどで料理が到着。ランチセットには、オムライス、コンソメスープ、好きなドリンク一杯つき。平日の11時から14時限定の特別セットだ。
ケチャップで描かれた鳥のイラストと、皿にてんてんと続く足跡が可愛すぎる…!卵はしっかりめに焼かれており軽めの昼食に丁度よいサイズ。
デザートのオカメインコケーキは、なんと店員さんが
鳥かごに入れてテーブルまで運んできてくれる。芸がこまかい!
撮影が終わったら鳥かごを返却しいざ実食!アーモンドミルクムースの中にフランボワーズ果肉入りのイチゴムースが入ったアーモンドタルトで、甘酸っぱい風味が口いっぱいに広がる。じっ…と見つめてくる可愛いお顔を見つめ返しながら食べすすめた。
食後は、お楽しみの触れ合いタイム。もふもふルールをしっかり読み込み、触れ合いたい小鳥2羽をセレクト。店員さんの指示に従いながら5分間お好きな鳥とイチャイチャできるぞ(人数に限らず触れ合える鳥は2羽まで、一度に3名まで入室可)。
なお、「もふもふのお部屋」は
毎週木曜日(もふ曜日)のみ無料で体験可能(祝日をのぞく)。鳥好きの楽園「ことりカフェ 表参道」で、愛くるしい小鳥に癒されてみては?
■ ことりかふぇ 表参道
住所:東京都港区南青山6-3-7
page さらに、鷹に会えるカフェも!?
■ 鷹を眺めながら絶品カレーを
吉祥寺駅から徒歩約15分、井の頭公園近くにある
「鷹匠茶屋」は
鷹匠が運営する鷹カフェ。鷹を眺めながら本格的な料理が楽しめる。
落ち着いた雰囲気の店内には控えめな音量でオルゴール調のBGMが流れている。鷹の肖像画や鷹に関する映像が流れるテレビなど、どこを見ても鷹尽くし。さらに、飼育する際に必要なグッズの販売もされていた。
鷹たちが過ごしているのはカフェスペースと壁を隔てた小屋の中。フラッシュを使わず、ガラス手前からの写真や動画の撮影が可能とのこと。鋭い瞳に見つめ返されて一瞬ドキリとしてしまったが、よくみると愛らしい顔をした子もいる。鷹たちのストレスにならないよう静かに観察を楽しんだ。
気がついたら見つめられていた
(もしかして狙われてる…?)
注文したのは店主おすすめの
「ハリスカレー(税込950円)」。猛禽の一種である
「ハリスホーク」から命名されたカレーだ。
これが
めちゃくちゃ美味い!深みのある味わいで、肉の旨み、野菜の甘み、スパイスのコクがしっかりと感じられる。アツアツのルーをふっくらと炊かれた白米に絡めながら鷹を眺める。なんか…贅沢…。
落ち着いた雰囲気の中、時折鷹が羽ばたく音をBGMに美味いカレーをゆったりと楽しむ。鷹好きはもちろん、ちょっと大人なデートにもおすすめな「鷹匠茶屋」。井の頭公園を散歩した後はここへ寄るデートコースもありかも?
■ 鷹匠茶屋
住所: 東京都三鷹市下連雀1-11-8
page とにかく触れ合いたい!という人にはココ
■ とにかく触れ合いたい人へ
JR池袋駅西口から徒歩3、4分の場所にある
「あうるぱーく」は、
「とにかく思う存分眺めたい!もふりたい!」という方におすすめなフクロウカフェ。
入場料は大人1,200円(税込、以下同じ)で、
時間はなんと無制限!さらに200円で
フクロウの餌付け体験もできる。
一応フクロウ“カフェ”となっているが人用のお食事メニューはなし!
飲食の提供は自動販売機のみとなっている。唯一あるのはフクロウのための「鶏のササミ」。ある意味、フクロウのためのカフェ…?
入り口でサバクコノハズクのハルちゃんがお出迎え。真ん丸い瞳をくりくりさせながら入り口付近を監視している。
まずはエサやり体験から。てっきり、ピンセットで肉片をつまんで顔の前に持っていくタイプかと思いきや、なんと
フクロウがこちらまで飛んでくる様子が楽しめるとのこと。スタッフさんの指示に従い、手袋をはめた腕をピンッと伸ばして肉片を振ると…
結構な勢いで飛んでくるハイブリッドメンフクロウ!迫力満点!わりとビビる!
もちろん、残った肉片はピンセットで直接与えることも可能。頭をくりくり動かしながら「エサちょうだーい!」アピールしてくるフクロウは
最高に可愛らしい。
人間大好きな
ハイブリッドメンフクロウの兄弟のレオとサクラ、今にも「ほっほっほ、ワシはこの森に住んで長い…」とか言い出しそうな貫禄のある
ウラルフクロウのバロンに、仲良しトリオな
メンフクロウの凛にラッキー、
ススガオメンフクロウのサラと個性豊かなフクロウたちが勢ぞろい。紹介カードに触れ合いや手乗せが可能か記載されているためしっかり確認してから触れ合おう。
「ひーなちゃん♪」と呼んだところガンを飛ばされた…
アフリカオオコノハズクのジーニー
ビー玉のような瞳がキュート
ジーニーは手乗り可能
スタッフさんの「いいお顔して~!」に決めポーズ
また、時間によっては
ハリネズミとの触れ合いも可能!手袋をはめた手で抱きかかえることが出来る。まるでお餅みたいにまん丸でコロコロしているのに、
ハリはしっかり硬いのが流石ハリネズミ。
なお、手乗りや抱っこを希望する際は
必ずスタッフさんに伝えてからにしよう。動物の体調や機嫌などをチェックし、正しい触れ合い方を教えてくれるぞ。
時間無制限でフクロウ&ハリネズミと触れ合える「あうるぱーく」。触れ合い重視の方におすすめの店舗だ。
■ あうるぱーく
住所:東京都豊島区西池袋-3-30-11泰共フラットビル2F
鳥たちに出会い、癒される都内の鳥カフェ3選。鳥好きも、これまであまり鳥に触れてこなかった人もきっと楽しめるはず。
また、愛くるしいその姿に思わず抱きしめたり写真を撮り続けたくなるかもしれないが、彼らも生き物。スタッフさんの指示にしっかりと従い、
強いストレスをかけないよう思いやりを持って愛でよう。
※メニュー、およびサービスは取材時のものになります