吉野家の期間限定メニュー「月見牛とじ御膳」を食べてきました。生タマゴを牛肉のタマゴとじにのせるタマゴづくしの一品。濃い味に調理したお肉をたっぷりのタマゴでまろやかに食べる、ちょっと罪作りなおいしさ。
昔は1日に食べるタマゴの数は2、3個までにしておいた方がよいなどと言われていましたが、最近は健康に関する研究が進み、2015年に厚生労働省の食事摂取基準が変わってから、以前ほど気にしなくてもよい、という風潮に落ち着きつつあります。
そうしたなか、吉野家がお月見シーズンに送り出した新メニューは、なんとタマゴを贅沢に3個使っています。
主菜となるのは牛とじ。吉野家のたれで煮込んだ牛丼の具に、特製のスキヤキのたれと2つ分の溶きタマゴをまわしかけ、熱々ふわふわになるよう火を通し、スキレット(鉄なべ)に入れたものです。ほかにご飯、みそ汁、お新香、ダイコンおろし、そして生タマゴがお盆にのって一緒に出てきます。
すでにタマゴでとじてあるのに、生タマゴがついてくるとは。
実は牛とじの上に月に見立てた生タマゴをさらに追加して「月見牛とじ」を自分で作って食べるのがこのメニューの醍醐味。いくら1日に食べるタマゴの数に制限がなくなったとはいえ、なんだか罪深い気がします。
しかし、いざ箸で生タマゴを割って牛とじにまぜて食べると、とてもおいしい。牛とじはタレを追加してあるせいで甘さも塩気も普通の牛丼の具よりずっと濃く、タマゴ3個でふわりとやわらげ、まろやかな口あたりにするとちょうどよいのです。スキヤキというよりは「柳川風」の、とてもご飯が進む味です。
ダイコンおろしも、生タマゴとは別の意味で牛とじの濃い味つけと相性がよいつけあわせ。さっぱりとした口あたりで、これまたお米と一緒にほおばると幸せになります。
さらに生タマゴをからめた牛とじをダイコンおろしと一緒にほおばると複雑かつ絶妙な食べ心地です。
月見牛とじ御膳の価格は並盛630円(税別、以下同じ)、大盛723円。カロリーは並盛967kcalです。中秋の名月を迎える9月13日前後、もし外出中なら、ふらっと吉野家に入って注文してみるのもよいかもしれません。ただし、うんとお腹を減らしてからどうぞ。