広島県の銘菓といえば“もみじ饅頭”。観光地を歩けば数々のもみじ饅頭屋さんが軒を連ね、お土産を買おうにもそれぞれの看板に「元祖」や「創業ウン十年」みたいな肩書きがあるため、どこが正解なのか私(筆者)のような初心者はパニックを起こしてしまいます。

そんなとき「これを買えば間違いない」というお菓子を見つけました!広島県は宮島にあるもみじ饅頭の老舗「やまだ屋」さんから販売されている饅頭菓子「桐葉菓(とうようか)」です!

ご存知の方もいるかな?
ご存知の方もいるかな?

●地元のおばちゃんに勧められた「桐葉菓」

出会いは突然訪れました。広島・平和記念公園内にある資料館の、休憩所で売られていた数種類のもみじ饅頭。筆者でもなじみのある“もみじ”の形をした饅頭を手に取ろうとした瞬間、店員のおばちゃんから「待った」をかけられたんです。

その眼光は鋭く、静かな圧を感じました。そしておばちゃんは口を開き、ささやいたのです。「地元(広島)の人が食べるのは、そっちじゃないよ…」と。

おばちゃんによると、地元の人はもみじ饅頭よりも桐葉菓というお菓子をより好んで食べるんだそう。個人の好みにもよるでしょと思ったのですが、このあと別の地元っ子たちにも聞いてみたところ同じ答えが返ってきたので、どうやら多くの広島県民は桐葉菓がお好きみたいです。

騙されたと思って食べてみな、とおばちゃん。しかも「安心してください、おいしいですよ」と旬のギャグまで取り入れてオススメしてくれたので、即購入しました。

お茶目なおばちゃんに勧められた桐葉菓
お茶目なおばちゃんに勧められた桐葉菓

●桐葉菓はもみじ饅頭じゃない

袋を開けると、もみじの形ではなく四角いお饅頭が登場。こんがり焼き色のついた生地には、桐の葉の絵柄が焼き印されています。この生地には、もち米を使った「もち粉」が使われているそうです。

さわり心地もしっとりしてる
さわり心地もしっとりしてる

もみじ饅頭を食べたことがある方は想像しやすいと思うんですが、もみじ饅頭って生地がどらやきみたいにふんわりしていて、パキッときれいに割れますよね。それに対して桐葉菓は、生地にもち粉が使われているためかものすごくもっちりしていて、割ろうとするとめちゃくちゃ粘るんです。

参考写真:やまだ屋の「チーズクリームもみじ饅頭」
参考写真:やまだ屋の「チーズクリームもみじ饅頭」

それでも力を込めてみにょーんと割ってみると、薄皮に包まれているのはたっぷりの粒あん!ほお張ると、生地は口あたりしっとり、噛むとモッチモチ!まるでお餅のようです。中の粒あんも同じくしっとり上品な口どけで、奥ゆかしい甘さが広がります。全体としてあっさりしていて、くどさがない!

モッチモチの薄皮生地に包まれたたっぷりの粒あん
モッチモチの薄皮生地に包まれたたっぷりの粒あん

もみじ饅頭の老舗から販売されている桐葉菓ですが、もみじ饅頭とは別物です。公式サイトに詳しい誕生秘話が載っているので興味のある方は見ていただければと思うのですが、かつて豊臣秀吉に仕えたという武将茶人にちなんで作られたお菓子なんだとか。焼き印の桐の葉は家紋だそうです。

もちろん、いつものもみじ饅頭も好き。素朴で飽きないおいしさがあります。でも、初めて食べた桐葉菓のおいしさには目からウロコがダダ漏れでした。この味と食感は、ぜひ一度体験してみてほしい。

ちなみに桐葉菓は冷凍庫で冷やしても硬くならず、モチモチひんやりとした食感が楽しめるという一方、電子レンジやオーブンでカリッと熱を入れてもおいしく食べられるとか。しかも個人的な体験談ですが、お茶にもコーヒーにも牛乳にも合います、これ。

どこまで万能なんだ!
どこまで万能なんだ!

そんな万能お菓子の桐葉菓、実は広島まで行かないと買えないわけではなく、やまだ屋さんのオンラインショップでも販売されています。私は帰ってきてからこのことに気づき、「広島で一番おいしい土産じゃけ、ありがたく受け取るがよい」とドヤ顔で家族や知人に桐葉菓を渡したことを恥じましたが、関東にいながら桐葉菓を注文できるというのはステキなことですよね!気になる方は、ぜひ試してみてくださいね。