満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」
京都へ行ったらこれを買うべし!

京都みやげの定番、満月さんの「阿闍梨餅(あじゃりもち)」。京都名菓を取り扱うおみやげ屋さんでは、これだけ売り切れていることもしばしば。伊勢丹などのデパートでも販売されていますが、地元の人によると並んでも買えないこともあるとか!

そんな、トップ・オブ・京都みやげといっても過言ではない阿闍梨餅のおいしさを、今回改めてお伝えしたいと思います。京都駅近辺のおみやげ屋さんを3軒回ってようやく買えたので。


満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」
ついに手に入れた阿闍梨餅(写真は5個入り550円)

●“あじゃり”って?

あまり聞き慣れないことばですが、阿闍梨(あじゃり)の語源は「高僧」を意味する梵語(サンスクリット語)だそう。大正11年に満月の二代目当主が、比叡山で修行する僧が餅を食べて飢えをしのいだことにちなんで考案したのだとか。

満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」
歴史を感じますね

阿闍梨餅のかたちは、高僧がかぶる網代笠(あじろがさ)がモチーフになっているんですって。

満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」
笠に似てる?

●しっとりモチモチで激うま!

もち粉を使った薄焼きの生地に、ほっくり炊き上げられた丹波大納言小豆の粒あんがたっぷり。生菓子のため賞味期限はとても短く、筆者が購入したものはたったの5日間(!)でした。

ほお張ると、しっとりした生地からフワンと香ばしい風味が広がり、もっちりと粘りのある食感がお出迎え。フチの部分はちょっと厚みがあるので、よりいっそうモチモチとした噛みごたえが楽しめます。

満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」
モチモチの生地に粒あんがぎっしり

中に詰まった粒あんは、甘すぎず、上品で滋味深い味わい。このおいしさ、何かに似ているかも…と思ったら、以前広島で食べてめちゃくちゃおいしかった「桐葉菓(とうようか)」でした。

満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」
ひと口ひと口が、たまらなく幸せ

なお、個装紙にも書いてあるのですが、冬場などはオーブンで温めて食べるのもおすすめ。生地は水分が飛んでさっくりと香ばしくなり、熱を帯びた粒あんはよりなめらかに。全体の香り立ちもふくよかになります。

満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」
オーブンでさくっと温めた阿闍梨餅

おみやげ屋さん各店で売り切れでも、意外と京都駅改札内のおみやげ屋さんなどにはまだ残っていたりするのでチェックしてみて(私も新幹線乗り場の近くで買えました)!