ラトビアの首都リーガに、かつて、病院をイメージしたテーマレストラン「Hospitalis」が存在していました。そのレストランがまだ存在していた頃の様子を、英国メディア The Telegraph が伝えています。

病院をイメージしたテーマレストラン「Hospitalis」
病院をイメージしたテーマレストラン「Hospitalis」

Hospitalis は、他に例を見ないほど細かいところにまでこだわって設計されたテーマレストラン。客は医療器具に囲まれながら手術台で食事をとり、店員は手術着やナース服を着用して接客していました。


客は手術台で食事をとります
客は手術台で食事をとります

食事は膿盆や医療トレーにのせられ、飲み物は試験管やビーカーに注がれて提供されます。ナイフやフォークは、メスやクーパー(手術用ハサミ)などで置き換えられていますが、これら医療器具は、すべて病院、もしくはラトビアの医学歴史博物館から提供された「本物」だったそう。

食事の際には、ナイフやフォークの代わりに、これら医療器具を使用します  医療器具は、すべて本物!
食事の際には、ナイフやフォークの代わりに、これら医療器具を使用します
医療器具は、すべて本物!

医療器具で料理と格闘する客  かなり、大変そうです
医療器具で料理と格闘する客
かなり、大変そうです


ワインは、一級品ばかりを揃えていたそう  でも、美味しそうには見せませんね
ワインは、一級品ばかりを揃えていたそう
でも、美味しそうには見せませんね


カクテルをつくる外科医(?)たち
カクテルをつくる外科医(?)たち

メニューにもなかなか手ごわいものが多く、前菜として、本物の舌、鼻、指、耳などに良く似た何か(何かは不明)がトッピングされたものが提供されていました。

よーく見ると、舌や耳や指(に似た何か)がのっています
よーく見ると、舌や耳や指(に似た何か)がのっています

さらに本格的な病院気分を望む顧客は、患者となり、拘束衣を着用して、ナース服を着た店員に食べさせてもらうことも可能でした。う~ん、何のプレイだ、それ?

お、おじいちゃん! 孫が見てるよ!
お、おじいちゃん! 孫が見てるよ!

レストランディレクターの Marita Bundule 氏は、このレストランのコンセプトについて、次のように説明していました。

「Hospitalis は、病院が様々な種類の痛みを伴う治療が行われる場所だという、一般的な思い込みを覆す場所だ。普通ならびくびくして過ごす場所で、微笑みながらおいしい食事をとるという経験ができる」

Hospitalis は最近になって、複数の米国メディアで取り上げられ、ちょっとした話題になっています。Hospitalis を紹介しているメディアのコメント欄には次の投稿があります。

■肯定的なコメント
「ナースって、いいね」
「トイレが気に入った。こんなトイレが欲しい」

■否定的なコメント
「気持ち悪い!食欲をなくして、減量したいなら、ここは良い場所かも!」
「入院していたとき、食事がまずかったので、病院を抜け出してレストランに行った。病院に食事をとりに行くなんて、馬鹿げている」

さてこのレストラン、残念ながら閉店したそうです。理由は、

「衛生基準をクリアできなかったから」

これは、厳しい理由です。病院をテーマにしたレストランが衛生基準をクリアできなかったというのは、シャレになりません。"病院送り"になった人がいないことを祈るばかりです。

最後に、上記コメントでも触れられていたトイレをご紹介。ごらんのとおりの、鏡張り。ここで用を足すのは、かなり厳しそう!やっぱり、何かのプレイとしか思えません。

落ち着かねーー!
落ち着かねーー!