「ホヤ」を使ったビール「三陸の海蛸(ホヤ)エール」が、8月27日に発売された。『いわて蔵ビール』と山内鮮魚店(宮城県南三陸町)のコラボレーションにより実現した。

ホヤを使った“ホヤビール”が登場
ホヤを使った“ホヤビール”が登場

この商品は、宮城県産マホヤの殻と出汁を使い、醸造されたクラフトビール。ホヤの煮汁を麦芽、ホップとともに煮込み、そこへホヤの殻を沈めてエキスを抽出。旨みがありつつも爽やかなレッドエールに仕上げてあるとのこと。価格は597円(税込)、3,000本限定。山内鮮魚店および同店のウェブショップで購入できる。


ホヤは、奇怪な見た目かつ独特な磯の風味が特徴。東北地方や北海道でよく食べられており、特に、南三陸町を含む三陸海岸では養殖も盛んに行なわれている。マホヤの全国シェアのうち8割を宮城県がしめているが、東日本大震災により被災した。

“ホヤビール”を作るプロジェクトも試験販売まで至ったものの、震災により同店の工場と店舗が流されてしまい、一時的に中断されることとなった。しかし8月、同店の新工場が完成するとともに商品開発が再開され、発売に至ったそうだ。