先日(7月16日)、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが第153回 芥川賞を受賞したことで大きな話題となりました。

そんな中、AGFから、又吉さんの“書き下ろしエッセイ”が付いたボトルコーヒー「『深い珈琲エッセイ』付き<ブレンディ>ボトルコーヒー BOOKボトル」のセットが7月23日に発売されます。取扱い店舗は、全国の紀伊國屋書店。販売期間は2週間限定。


コク深いコーヒーを飲みながら、  又吉さんの“深いエッセイ”が読める!
コク深いコーヒーを飲みながら、
又吉さんの“深いエッセイ”が読める!

“芥川賞作家”の又吉さんが特別に書き下ろしたエッセイ(全9作品)を、パッケージにデザインしたボトルコーヒー。9本セットで、価格は1,800円(税込)です。又吉さんが珈琲との“深い関係”をつづった「深い珈琲エッセイ」は、短い文章の中にも“深い味わい”があるのだとか。

紀伊國屋書店では、この商品と、又吉さんのサインが入った「深い珈琲エッセイ」のオリジナルしおり(全9種)がスペシャルセットとして販売されるそう。

全9作品の「深い珈琲エッセイ」は、以下のとおり。

1. 君と同じ味にはならない
2. 懐かしいコーヒーカップで出された
3. 飲み終えたら帰らなければならない
4. 珈琲をお代わりする時、物語は佳境に入る
5. 行けなくなった喫茶店
6. 珈琲だけが側にいた夕暮れ
7. 夏の蝶とアイスコーヒー
8. これを飲んだら泣こう
9. すべての風景に珈琲はいた

…どれも、タイトルを見ただけで胸に刺さるものがありますね。思わず読んでみたくなります。

そこで、「君と同じ味にはならない」の内容だけ、ひと足先に抜粋してご紹介!ネタバレですので、読みたくない方は今すぐブラウザを閉じてくださいね。

◆「君と同じ味にはならない」

「好きな人ができました。鍵はポストに入れといてください。今までありがとう」
そんなメールが送られてきて、好きだった人との関係が終わったことがある。
驚きはしたが、僕達は何週間も会っていなかったので、予兆はあったのだと思う。僕としては、今後の二人のことを考えたうえで、経済的に将来の展望が見える地点まで一刻も早く辿り着きたくて必死だった。それと同時に、その人に対して、おそらくこんな日々が永遠に続いていくことになるだろうけれど、そんな生活は不満ではないか? もし、つらいなら、いっそのこと自分のことなんか振って欲しいと考えていたのだと思う。別れてから、しばらく苦しい夜が続いた。あの人が入れてくれる珈琲はもう飲めないのか、などと普通のことを考えてしまう。自分で珈琲を入れてみるけれど、同じ味にはならない。あの珈琲は二度と飲むことができない。あの一杯の珈琲の中にこそ、幸せはあったのだと思う。