今回は、そんな軽い気持ちで挑んだ筆者が、あまりの衝撃に1個どころじゃ済まなくなったアップルパイをご紹介します。

■平日の骨董通りに現れた行列
表参道駅 B1 出口を出てすぐ、青山の骨董通り沿いにあるレンガ造りの店構え。平日にも関わらず何やら人が並んでいます…。行列には目が無い(?)えん食べ編集部。近づいてみると、「GRANNY SMITH(グラニースミス)」というアップルパイ専門店でした。

どうやらみなさん、イートインを待つために並んでいるようす。テイクアウトの場合はそのままお店に入って注文できるみたいです。

イートインは1カット600円~、テイクアウトは400円~、と価格が若干異なりますが、店内では温めたパイにアイスクリームを添えてくれるとか。この魅力には逆らえん!てことで並んでみることに。店員さんによると、入れ替えのタイミングによって20~40分程度かかるそうです。
しかし、待っている間も次から次へとテイクアウトのお客さんが訪れ、大きな紙袋を抱えて帰っていきます。中で食べる分がなくならないかと勝手にどぎまぎしましたが、店内でも次々アップルパイが焼き上げられているので心配無用。…というか食い意地張り過ぎ?
■「おばあちゃんのアップルパイ」を手作りしています!
この日は30分ほどで席へ。元々、テイクアウト専門店として世田谷区・三宿にオープンしたグラニースミス。ここ青山店も座席は10席くらいと少なめです。ウッド調の店内は、外国の家におじゃましたようなあたたかい雰囲気。


グラニースミスのコンセプトは“おばあちゃんの味”。フランスやイギリスなどのアップルパイを中心としたレギュラーメニュー5種類と、季節の限定メニューを数種類、1つ1つ手作りで提供しています。アップルパイって国ごとに違うんですね、知らなかった~。

本日のオーダーはこちら、アーモンドクリームが入った「フレンチ ダマンド」(1カット600円、テイクアウト400円)です。

一番スタンダードなアップルパイとのことですが、ひと口食べてあまりのおいしさに悶絶!バターリッチなパイ生地としっとりなめらかなクリーム、シナモンが香るジューシーな煮りんごが、口に入れてすぐとろけて消えていきます。大きめに砕かれたアーモンドがほどよいアクセント。パイ生地とフィリングがこんなに調和しているアップルパイは初めてかも。ほっとするやさしい甘さで、いつも食卓にあるような親しみやすさもあります。マジか…外国のおばあちゃんはこんなにおいしいアップルパイを焼いてくれるのか…。

■1個じゃ止まらなくなった
むむむ、この次いつ食べに来られるか分からないぞ…。急に謎の危機感に襲われた筆者の食指は、来春までの限定アップルパイ「グラニースミス」(1カット650円/テイクアウト450円)へと伸びていきます。

こちらは、欧米ではポピュラーですが日本では希少な青りんご『グラニースミス』をぜいたくに使用。大ぶりにカットされたりんごの、シャキシャキとした食感が楽しめます。グラニースミス自体は紅玉よりも酸味が強めですが、シナモンの香りと甘いフィリング、ザクザクしたクランブルと相まって完璧なバランスに。爽やかな青りんごを存分に堪能できます。

それぞれ味が違う上に甘過ぎないので、いくらでも食べられそう。も、もう1個だけいいですか…?
最後はホワイトデーまでの限定メニュー「ラズベリーとホワイトチョコのアップルパイ」(1カット650円/テイクアウト450円)をいただきます。

こちらはラズベリーの酸味とチョコの味がしっかりとしていて、フルーツタルトのような新感覚のアップルパイ。見た目が華やかで、確かにホワイトデーにピッタリかも。
プレートに添えられたコクのあるクリームとアイスクリームも、ほかほかのパイによく合います。ちなみにアイスクリームを抜いたり(50円引き)、ソースを無料でトッピングしたりできるので、色々試してお気に入りのカスタマイズを見つけたいところ。
テイクアウトではホールやアソートボックスの販売もしており、自宅用はもちろん、ギフトや手みやげにもぜったい喜ばれると思います!

なお、世界のおばあちゃんとグラニースミスに心から感謝しつつ、さすがに食べ過ぎたので徒歩で帰ることにしました…。
