その2つの「憧れ」を1つにしたら、もっとおいしくなるのではないか?そんなことを思いつき、実践した人が現れてしまった。Matthew Schonfeld さんがその人だ。

Schonfeld さんはクロナツを購入後、それを持ったまま Umami Burger の店舗に突入。テーブル席に陣取って旨みバーガーとクロナツを合成し、「旨みクロナツバーガー」を作ってしまった。食に関するサイト「First We Feast(firstwefeast.com)」が伝えている。
■Schonfeld 氏の挑戦
Schonfeld 氏の挑戦は早朝5時半に起床し、6時28分にクロナツを販売する Dominique Ansel の行列に並ぶことから始まった。Dominique Ansel で製造されるクロナツは、1日300個限定。購入は1人2個までに制限されていることから、購入可能な人数は150人程度と言われている。さて、Schonfeld 氏は間に合ったのだろうか?
だが、この日も同店には長蛇の列ができており、Schonfeld 氏は行列の人数を数えることを諦め、ただ運を天にまかせて並んだという。

Dominique Ansel はいつも通り8時に開店。Schonfeld 氏は9時24分に入店し、その1分後の9時25分に無事クロナツ入手に成功した。

■「うまみクロナツバーガー」の制作
Schonfeld 氏はその後、Umami Burger のニューヨーク店に入店。旨みバーガーを購入し、店内のテーブルで「旨みクロナツバーガー」作りを開始する。

作り方は簡単だ。まずは、クロナツを水平に真っ二つに切断する。次に、そこに旨みバーガーのハンバーグパティを挟み込めば完成だ。クロナツにはブラックベリーフィリングがたっぷりと詰められており、Schonfeld 氏の手はハンバーガーの油と、ブラックベリーフィリングでべっとべとになったという。

このまま食べれば、きっとおいしい


手はべっとべと
こうして11時40分、史上初の「クロナツ」と「旨みバーガー」のハイブリッドフード「旨みクロナツバーガー」が完成した。
■その味は?

完成した「旨みクロナツバーガー」の画像からは、取り返しのつかないことをやらかした感がひしひしと伝わってくる。吉田戦車氏のコミックで、「さて、久しぶりに取り返しのつかないことでもするかな」とつぶやき、よくまぜた納豆をパソコン内部にぶちまけてしまう男の話があったが、それを思い起こさせるほどの豪快な取り返しのつかなさっぷりだ。
だが信じられないことに、味は悪くないそうだ。Schonfeld 氏は、旨みクロナツバーガーの味を次のように表現している。
「驚いたことに、両者の味わいは見事に溶け合った。ブラックベリーフィリングの甘さが、香り高い旨みフレイバーを際立たせている」
この挑戦を成功させた Schonfeld 氏は、最後に「自分を誇らしく思う」と語っている。