みんな大好きオムライス。最近コンビニが力を入れている“チルド弁当”の棚にも、必ずといっていいほどオムライスの姿が見られますね。
が、ひと口にオムライスと言っても、ごはんの味付けや玉子の食感、トッピングのソースなどバリエーションはさまざま。そこで今回、大手コンビニ5社のオムライスを徹底比較してNo.1を勝手に決める、その名も「
コンビニオムライス頂上決戦2015」を開催したいと思います!
2015と言いましたがこれが初めてですし、今後も続くかは謎です
● 各コンビニのオムライスをチェック
今回用意したのは、次のコンビニ5社のオムライス。
セブン-イレブン「デミトマソースのふわとろオムライス」(450円/税込、以下同じ)
ファミリーマート「ふわとろ玉子のオムライス」(498円)
ローソン「とろふわ玉子のオムライス」(430円)
サークルKサンクス「ハヤシソースが決め手のオムライス」(450円)
ミニストップ「ふわとろ玉子のオムライス ビーフシチュー仕立て」(498円)
価格はすべて400円台ですが、ローソンが430円ともっとも安く、セブンとミニストップがほぼ500円で今回は最高値。また、ほとんどの商品名に玉子のおいしさをプッシュするキーワード「とろ」と「ふわ」が含まれる中、サンクスだけは玉子の存在に頼らず「ハヤシソースが決め手」とうたっています。
それでは早速、「玉子」「ごはん」「ソース」の3つの要素に注目しながら、5つのオムライスを食べ比べてみます。
・ セブン-イレブン「デミトマソースのふわとろオムライス」
【玉子】
まるで厚焼き玉子かと思うほどふっくら厚みがあって、スプーンで薄皮を突き破ると、
トロットロの玉子が滝のように流れ出します。ほお張ると、口の中いっぱいにまろやかなトロトロが充満!
【ごはん】
コシがあって、やや硬い。ケチャップの味は控えめ。
【ソース】
さらっとしたデミグラスソース。トマトペースト入りだそうですが、さほどトマトの酸味は感じられず甘めの仕上がり。あと味がさっぱりしています。
ごはんとソース&玉子が分かれた2段仕込みのパッケージ
・ ファミリーマート「ふわとろ玉子のオムライス」
【玉子】
薄焼きタイプ。やわらかな口あたりで、食感は「ふわふわ」。
【ごはん】
やわらかく、1粒1粒がベタつかずパラパラとしています。ケチャップの主張が強く、ソースの味にも負けない存在感。混ぜ込まれたシャキシャキの玉ねぎがおいしい。
【ソース】
デミグラスソースがめちゃくちゃ濃厚!うまみと深いコク、焦げつくギリギリまで煮詰めたような香ばしさがしっかりとあり、本格的な味わいです。デミ好きにはたまらないのでは。
・ ローソン「とろふわ玉子のオムライス」
【玉子】
ふわっとした玉子とトロッとした玉子、2種類が組み合わされています。ふわふわ玉子は噛まなくてもシュワッと溶けて、まるでスフレのよう。
柔らかさと儚い口どけが高ポイント。
【ごはん】
やや硬め。ケチャップの味の強さがちょうどよく、家庭でつくるケチャップライスにもっとも近い味がしました。
【ソース】
今回のラインナップの中で唯一、ケチャップがトッピングされています。このケチャップがなかなかにすっぱい…というか、甘さがほとんどありません。これにより、お子様向けのオムライスとは一線を画した味になっている…のかも。
・ サークルKサンクス「ハヤシソースが決め手のオムライス」
【玉子】
全体的にトロトロで、半熟のスクランブルエッグ風。ごはんやソースに対してちょっと量が少ないので、「オムライスが食べたい!」と思って食べると物足りなさを感じるかも。
【ごはん】
コシがあって、程よく甘ずっぱいケチャップ味。ハヤシソースとケチャップライスの組み合わせって斬新!
【ソース】
デミグラスではなく、ハヤシソース。甘みと酸味がバランス良く、まろやかなコクがあります。
玉ねぎや肉などの具材も入っていて食べごたえあり。オムライスというよりハヤシの印象が強く残ります。
・ ミニストップ「ふわとろ玉子のオムライス ビーフシチュー仕立て」
【玉子】
「とろりたまごソース」「うす焼きたまご」「チーズ入りスクランブルエッグ」が3層になっていて、食感の変化が楽しめます。うす焼きたまご以外はトロトロ。
チーズのコクとうまみが主張してきます。
【ごはん】
やや硬めで、ケチャップ味はかなり控えめ。
【ソース】
大きくカットされた肉や玉ねぎが存在感を放つデミグラスソース。濃厚で味の主張は強めですが、ごはんに対してちょっと量が少ないように感じます。おいしいだけに、もっとたくさん入っていて欲しかったと素直に思いました。
page 結果、栄えある1位に輝いたオムライスは…?
● 厳正な審査の結果…
編集部スタッフ3名により、それぞれが1位から5位までを独断でランクづけ。1位は4点、2位は3点、3位は2点…と得点をつけていき、最終的に合計獲得点数がもっとも高かったオムライスを今回の勝者とします。
各スタッフによるランキングは次のとおり。
・スタッフK(好きなオムライスのタイプは「昔ながらのケチャップオムライス」)
1位:ローソン→ケチャップソースが好きだから
2位:ミニストップ→全体の味がまとまっている&チーズがうまい
3位:ファミリーマート→デミグラスソースがうまい
・スタッフY(オムライスは家で食べるもの。ケチャップもソースもかけずシンプルに)
1位:ミニストップ→玉子の食感とチーズのおいしさが抜群
2位:ローソン→もっともなじみがある&ケチャップライスがうまい
3位:セブン→玉子の食感が素晴らしい。唯一“トロふわ”を名乗って良いと思う
・スタッフS(私です。ひと口めのファーストインパクトに弱く、濃いめの味付けに傾倒しがち)
1位:ファミリーマート→デミグラスソースがとにかくうまい
2位:サンクス→ハヤシソースが決め手
3位:ミニストップ→チーズ入り玉子にコクがあってうまい
これらを踏まえ、第1回コンビニオムライス頂上決戦の栄えある勝者となったのは……
ミニストップの「ふわとろ玉子のオムライス」でした!おめでとうございます!!
玉子の食感やデミソースのおいしさもさることながら、チーズ入り玉子の存在が勝ち取った勝利と言ってもいいかもしれません。5つものオムライスを食べる中で、誰もが「ちょっと飽きてきたな…」と思い始めたころにチーズが吹き込んでくれた新しい風は、やはりインパクトのあるものでした。そもそも玉子にチーズって間違いなくおいしい組み合わせですしね!
そして2位はローソンの「とろふわ玉子のオムライス」、3位はファミリーマートの「ふわとろ玉子のオムライス」という結果になりました。ローソンは昔ながらのシンプルさと親しみやすい味が、ファミマは超本格的なデミグラスソースが決め手となったようです。
見た目や商品名が似ていても、実際に食べ比べてみるとごはんひとつ取ってもまったく違うということがわかり、非常に興味深い体験ができました。なお、今回の結果はえん食べ編集部による独断で決定されたもので、もちろん好みは人それぞれですのであしからず。みなさま気になったものがあれば、ぜひ明日のランチに食べてみてくださいね!(※商品のラインナップは記事執筆時点のものなので、現在は販売されていない場合もあります)
私はききオムライスができてしまうぐらい食べたので、しばらくいいかなと思います。