普段あまり行かないエリアへ行くと、ランチひとつ取るにもどのお店に入ろうかと延々迷ってしまうことってありますよね。優柔不断な性格の人はなおさらではないでしょうか(筆者もそうなのでよくわかりますよ…)。せっかくだからおいしいお店で食べたいけれど、歩き回って探す時間も、ネットでじっくり口コミを読む時間もない。
でも、食事は一期一会。絶対にハズしたくないんだ…!
そんなある日、気づいたのです。ならば
その界隈の食を知り尽くした人=毎日そこで働き、ランチを食べている人におすすめを聞くのが一番確実じゃないか!と。そんなわけで今回は、渋谷で働くビジネスマンに教えてもらった“リアルおすすめランチ”5選をご紹介します!
1、和田丸(わだまる)
テレビなどでも取り上げられたことのある人気の海鮮居酒屋、和田丸。男性からも女性からもウケが良く、「おいしい魚を食べるならココ!」とおすすめされたのがこちらです。神泉駅から近く、歩いて3分ほど。渋谷駅から歩くと10分少々かかります。
中でも一押しのランチメニューは「海鮮塩ユッケ丼」(980円)。ごはんの上にマグロやイカなどお刺身がたっぷり盛られていて、その上からダァーッと豪快にとろろが流しかけてあります。ぷるぷるの温泉たまごと刻み海苔がトッピング。味付けには、塩とごま油が少々。全体をごっちゃり混ぜてからほお張ります。
口いっぱいに広がるのは、たまごをまとってまろやかさを増したお刺身のうまみ。それを追いかけるように、キリッと塩味の効いたとろろと香ばしいごま油が流れ込んできて、おいしさと喉ごしがさらにランクアップ!飲み込まず、ずっと口の中に入れておきたくなるほどおいしい…!
とろろにしっかり塩味が付いているので、お醤油はいりません
すっかり完食して幸福感に包まれお茶をすすっていると、隣の席に座ったお客さんが「海鮮塩ユッケ丼、
わさび付きで」と。なんと…そんな裏ワザもあったのか!次回はわさびを付ける、絶対に。
店舗所在地は、東京都渋谷区円山町22-18 桃山コーポ1・2F。ランチタイムは11時30分~売り切れるまで。だいたい13時頃に終わるそうです。12時前後からビジネスマンを中心に続々とお客さんが訪れていたので、確実に海鮮塩ユッケ丼を食べるには、12時前にはお店に着いていたいところ。
2、OSTERIA BACCANO(オステリア バッカーノ)
渋谷の道玄坂を上ったところにひっそりと佇む、隠れ家的イタリアン。渋谷で働く女性に教えてもらったお店です。クリーム系のパスタがとにかくおすすめとのこと。
こじんまりとした店内の雰囲気も、気さくな店員さんもとっても素敵。アットホームなムードも人気を呼ぶのか、13時を過ぎても続々と人が入ってきて常に満席状態。ランチタイムは、多少待つことを覚悟した方が良いかも?
ランチパスタは大盛りサービスがあり、麺の量が1.5倍の150gにできるそうです。しっかりボリュームのあるランチが取れるからでしょうか、店内には女性のお客さんはもちろん、男性の姿も多く見られました。なお、女性の胃袋であれば普通盛りで十分お腹は満たされます。
さて。ランチのパスタには、パンとサラダ、ドリンクがセットに。ドリンクは、コーヒー、紅茶、カフェラテ(アイスラテも可)から選ぶことができます。
今回ご紹介するのは、「青のりとベーコンのクリームソース」(1,296円)と、「ワタリガニのトマトクリームソース」(同)。
青のりとベーコンのクリームソースはその名のとおり、青のりとベーコン、玉ねぎをホワイトクリームソースと合わせたパスタ。海の幸と山の幸を組み合わせた、なんとも贅沢な一品です。
食べると、ほんのり磯の香りと海苔特有のうまみ・塩気が、まろやかなクリームとともに口の中に満ちていきます。濃厚なのに塩味でさっぱりして、クセになるおいしさ!このうまみたっぷりのソースを一滴残らず胃袋におさめたいので、最後はパンに染み込ませてほお張ります。
一方、ワタリガニのトマトクリームソースは、トマトのクリームパスタにごろっとカニがのせられた一皿。ソースをたっぷり絡ませた麺を口に含んだ瞬間、ふわりと広がるトマトの酸味。その直後に追いかけてくるのは、濃厚なクリームのコクとやさしい甘さ、そしてカニのダシです。
カニの身はふかふかに柔らかく、うまみもたっぷりなので、ついつい会話そっちのけで殻から身をほじくり出すことに集中してしまいます。
店舗所在地は、東京都渋谷区円山町3-1 小木曽ビル1F。ランチタイムは11時30分~15時、土日祝日は12時~15時。
page 続いて、中華・カレー・ラーメンのおすすめ店!
3、かにチャーハンの店
JR渋谷駅から6、7分歩いたところにある「かにチャーハンの店」。サクッと食べられて、コスパも良し。カウンター席がメインなので、おひとりさま客も多く、忙しいビジネスマンにはもってこいのお店です。
食券制なので、まず販売機で食券を買ってから席につきます。かに玉チャーハンやピリ辛チャーハンなどバリエーション豊かなチャーハンがずらりと並んでいますが、今回はスタンダードな「伝統のかにチャーハン」(670円)をご覧に入れます。
席について5秒で、セットのおみそ汁が出てきました。しっかりカニのうまみが染み出たおみそ汁です。そしてカウンター越しの豪快な鍋さばきを見つめていると、ものの30秒ほどでチャーハンが出来あがり、テーブルに運ばれてきました(※スピードはすべて私の体感です)。
鮮やかな手つきであっという間に炒められたチャーハンと、セットのおみそ汁
パラっと炒められたごはんは程よく油をまとい、ツヤツヤつるりとした表面。しっかり噛める、やや硬めの仕上がりです。ボリュームもあって、空っぽだった胃袋はハイオク満タン状態に!
ふっくらとしたカニの身は、目からダシ(涙)が出るほどうまみたっぷり!噛めば噛むほど口の中は海の恵みに満たされていきます。これをごはんにのせてほお張る瞬間が、まさに至福。シャキシャキ食感を残したままのレタスも、あと口をさっぱり仕上げてくれます。
なお、チャーハン以外にも、サイドメニューにサラダや唐揚げ、杏仁豆腐が各100円で付けられる「選べる1品セット」などがあったりするので、来るたびにパターンを変えて楽しめそう。
店舗所在地は、東京都渋谷区宇田川町31-4 篠田ビル3階。ランチタイムは11時30分~15時45分まで。
4、ネパールカレー カンティプール
“本格ネパールカレー”が食べられるよ、とおすすめされたのがこちらのお店。大きな看板も出ておらず、入口がちょっとわかりにくいので、見逃さないよう注意が必要です。入口は、ビルの地下1階にあります。
重厚なドア(自動)をくぐると、すぐ左手にオープンキッチンが。中で熟練(っぽい)スタッフさんがナンをこねているのが見えます。
ランチメニューはナン付きカレーセット。「チキンカレー」「野菜カレー」「マトンカレー」「エビカレー」「キーマカレー」(各1,000円)に加え、“シェフおすすめ”の「日替わりカレー」(900円)も。また、2種類のカレーを楽しめる欲張りセット「ハーフ&ハーフ」(1,100円)もあります。
筆者は、日替わりカレーの「バターチキンカレー」と「野菜カレー」をハーフ&ハーフでオーダーしました。
やや黄色みがかった野菜カレー。どろりと濃厚なルウに、シャキっと食感を残して程よく煮込まれたブロッコリー、ニンジン、インゲンなどが入っています。
ルウは、煮込まれた何かしらの食材のつぶつぶが見える(舌にも感じる)ほどぎゅっと凝縮されたトロミがあります。スパイスが効いてるけれど辛さはさほど強くなく、クリーミーでマイルド。野菜の甘みも溶け出して、食べやすい一品です。
一方、赤みを帯びたバターチキンカレーは、野菜カレーよりもやや辛めの仕上がり。ふっくらジューシーなチキンがごろっと入っています。
ルウはバターのおかげでまろやかですが、脂っこさはなく、あと味までキリッとスパイシー。舌ざわりもなめらかです。たまに大粒のスパイス(の実?)に歯が当たって「辛っ!」となるのもまた一興。本場のカレーの醍醐味ですよね。
ナンにも触れておきます。大きな一枚がそのまま出てくるのではなく、ちぎって食べやすいサイズにカットされた状態でお皿に盛られ、提供されます。あつあつのモフモフで、かじるとカリッと香ばしく、噛むとモチモチでほんのり甘さが感じられます。この甘みが、ルウの辛みと絶妙に調和。ナンでルウを最後の一滴まですくい上げて、ペロっときれいに完食したくなります。
焼きたてのナンって、なぜこんなにもおいしいんでしょうね…!
ちなみにナンはおかわり自由。このコスパの良さ、なるほど男性人気が高い理由がわかります。女性は一皿で十分満腹になるボリュームですが、男性のお客さんは「ナンくださーい!」とガンガンおかわりを注文していました。
一皿で満たされていた筆者でしたが、後半ルウに対してナンの割合が少なくなっていることに気付いた店員さんが、何も言わずとも焼きたてのナンを持ってきてお皿に盛ってくれました。さりげない心配りが嬉しくて、満腹だけど残さず食べましたよ!…は?何カロリーって?
店舗所在地は、東京都渋谷区桜丘町16-6 サンライズ桜ケ丘 B1F。ランチタイムは11時~15時30分。
5、風来居 渋谷店 (ふうらいきょ)
JR渋谷駅から歩いて10分弱。男性だけでなく、女性からも人気の高いラーメン屋さんです。食券制なので、まずは入り口すぐの券売機で食券を買って、席に案内してもらいます。
お客さんはカウンターに座るおひとりさま客がほとんど。みなさんラーメンと真剣に向き合う空間なので、女性ひとりでも気兼ねなく入れます。ちなみに店内奥にはテーブル席もあるので、グループでもご安心を。
さて、今回ご紹介するのは定番の「しおらーめん」(770円)と、渋谷の働きマンに「
これを食べるために毎日通いたい」と言わしめた「玉子かけご飯」(210円)。このセットで、すぽっと1,000円以内に収まるのが気持ち良いんです。
「しお」と言いつつ、スープはただの塩味ではなく豚骨を使ったもの。とってもまろやかでコクがあり、その中に絶妙なあんばいの塩味が効いた絶品スープなのです。これが、やや硬めの細麺にしっかり絡みつきます。ズズっとすすると、濃厚なのにあと味さっぱり!ゴマでほのかな香ばしさもあります。
トッピングのチャーシューは、厚さ1センチほどあるのに、お箸であっさり避けるくらい柔らかく煮込まれています。口の中でホロホロッと崩れ、脂の甘みがふわりと広がります。具材はこのほか、きくらげ、ネギ、メンマ。追加トッピングには「味玉」が人気のようです。
スープにはチャーシューのうまみ&甘みも溶け込んでる
そして、誰もが(少なくとも取材日、筆者の周囲にいた人は全員)ラーメンとともに注文する、玉子かけご飯。ほかほかのごはんに生卵、かつお節、角切りチャーシューがのせてあります。
卵をくずして全体を混ぜ、黄金色に輝くワンスプーンをほお張ると…卵のコクにかつおのうまみが加わって、お箸が止まらないおいしさ!ごはんは卵をまとってつるりと喉ごし良く、満腹なのにカカッとかきこめちゃうのです。もちろんラーメンもおいしいのですが、本当にこれだけでも食べに来る価値あり。
店舗所在地は、東京都渋谷区松濤1-29-2 松濤スクエアビル 1F。営業時間は11時~23時。
もちろん渋谷エリアにはご紹介した以外にも名店がひしめいているのですが、今回は「何度も通いたくなる」をひとつの基準におすすめのお店を教えてもらいました。まだ行ったことがないお店があれば、ぜひ試してみてくださいね!