
国内外で話題になっている食材「ギー」。インドなどで使われているバターオイルの一種で、アメリカ・タイム誌では「もっとも健康的な食品ベスト50」にも選ばれています。
身近なところではカルディや成城石井で買えるんですが、使い方が分からず手を出せないという人もいるんじゃないでしょうか?ということで今回、編集部が実際に試しておいしかった「ギー」のおすすめアレンジ4選をご紹介します!

◆ギーは“純粋な油”です
そもそもギーって何?ギーとは、発酵無塩バターから水分やたんぱく質など不純物を取り除いた“純粋な油”。共役リノール酸や中鎖脂肪酸、ビタミンA・Eなどが含まれるという栄養面でも注目されています。
なので、通常のバターや油と同じ使い方でOK。ちなみに本家インドでは、食用はもちろんマッサージオイルとしても使われているとか。
そのまま舐めてみると、第一印象は「オイルだ」という感じ。ふわっと軽い口どけで、香りにチーズのような独特のクセがあります。バターのコクが濃縮されたような風味は感じますが、ほぼ無味。おいしい!というものではないかな。

◆おすすめの食べ方4選
編集部が実際に試してみて、おいしかった4つの食べ方をご紹介します。今回は、放牧牛の乳でつくられたオランダ産「ギー・イージー」と、これにココナッツオイルを加えた「ココナッツ・ギー」を使いました。
ココナッツ・ギーは、ノーマルなギーよりも白め。ココナッツの香りがしますが、味はノーマルギーと同じです。

1、そのままトーストに塗る
シンプルに、焼きたてのトーストにギーを塗って食べるだけ。あつあつのパンに塗ると、バターよりも早くすっと溶けます。

まろやかなコクが、さっくりとしたトーストにじゅんわり染み込んで美味。それだけで舐めると味がなかったギーも、パンに塗るととたんにバタートーストみたいになっておいしい!
ただ、やっぱり匂いに多少クセがあるので、初めての人はココナッツ・ギーの方が食べやすいかも。
2、もっちりパンケーキ
パンケーキやホットケーキもおすすめ。リッチなバター風味が加わり、市販のホットケーキミックスでつくっても、ちょっとしたお店のパンケーキみたいにおいしく仕上がります。

熱したフライパンにギーをやや多めに溶かし、生地を流し入れて焼くだけ。外はカリッ、中はもっちりと絶妙な食感になります。ギーの匂いも気にならなくなりますし、味もすごくおいしいので繰り返し食べたくなる!
3、たっぷり卵のオムレツ
ギーは卵料理と相性がいいので、たっぷり使ってオムレツをつくっても美味!普通のバターを使うよりさらに風味豊かになるうえ、クセのある香りが卵になじんでプラスに働きます。チーズオムレツみたい。


パンケーキと同様、熱したフライパンにたっぷりのギーを溶かし、卵を流し入れて焼くだけ。リッチでコク深い、とろとろオムレツの完成です。中にとろけるチーズやハム、マッシュルームなどを包んでもおいしいですよ!

4、バターコーヒー
最後は、ダイエッターが注目する“完全無欠コーヒー”こと、バターコーヒー。100mlのコーヒーに対し、小さじ1杯ほどのギーを溶かしていただきます。

カップにギーを入れ、上からコーヒーをドリップ。ハンドミキサーやミルクフォーマ―(100均でも売っています)などで、少し泡立てるように全体を混ぜれば完成です。コーヒーはドリップではなく、インスタントコーヒーにギーを加えて混ぜてももちろんOK。



口元へ運ぶとギーの独特な香りがふわり。一瞬「んっ!?」と思いますが、飲んでみると意外といけます。ギーが馴染み、まろやかでコクのあるコーヒーに。ただやっぱり香りはクセがあるので、まずは少なめに入れて、じょじょに慣らしていくのが良いかと。
一方ココナッツ・ギーでつくったコーヒーは、ノーマルギーよりも断然飲みやすい!というかむしろめちゃくちゃおいしい! ふわっと香るココナッツの甘い匂いで、フレーバーコーヒーを飲んでいるみたいです。これはかなりおすすめ。
ほかにも、炒め物や焼き物、揚げ物に使ったり、スープやカレーに混ぜたりといろんなアレンジができますので、買ったはいいけど持て余す…ということはないと思います。気になっていた方はこの機会にトライしてみては?