“腹が立つほど辛いカレー”なるものを提供するカレー専門店が、東京・水道橋にオープンしたという情報を入手。その名も「ホットカレー トリプルセブン」です。

同店の看板メニューは、その辛さに思わずイラッとするという“鬼辛カレー”。香り、辛さ、驚き、うま味、コク、余韻、中毒性の7つの要素が“ゴールデンバランス(=黄金比)”で配合されているんだとか。…香りとか辛さとかはわかるけど、おどろ…き…?

どれほど辛いんだ
どれほど辛いんだ

食べれば衝撃の辛さとサプライズが楽しめるというので、とにかくお店に行ってみることにしました。これまでに激辛カップ麺激辛スナックとも戦ってきているし、辛いものには自信あるんでね…。

挑戦なら受けて立つよ
挑戦なら受けて立つよ

お店の場所は、JR水道橋駅の西口から歩いて5分ほどのところ。数字の「7」が3つ並んだ縁起の良い看板が目印です。

店内には、おひとり様用カウンター席、2人がけ、4人がけの客席が用意されています。ちょっと心配していた男臭い雰囲気はないので、女性ひとりでも恐縮せず気軽に入れそう!

テイクアウトもできます
テイクアウトもできます

注文のシステムはこう。まず、ご飯の量を普通盛りまたは大盛り(無料)から選びます。メニュー表にはありませんが、少なめにすることも可能。普通盛りでもかなりボリューミーらしいので、女性は少なめでも十分かと。

次に、カレーのトッピングを「鶏肉」(+150円)または「牛肉」(+200円)からチョイス。さらにここで、ちょっとユニークなカスタマイズ。ルゥに、国産鶏または国産牛の煮汁をどちらか選んでかけることができます。

最後にいよいよ辛さを選びます。ここで選択を誤ると後で大変なことになるので、慎重に。辛さのレベルは3段階、「シングルセブンカレー(中辛)」「ダブルセブンカレー(大辛&中辛あいがけ)」そして“鬼辛”の「トリプルセブンカレー(大辛)」。…そう、お気づきのとおり「甘口」なんて概念はここにはありません。価格は、いずれも800円。

は?甘口ってなに?
は?甘口ってなに?

さて、さっそく“腹の立つカレー”とやらを食べてみようと思うのですが…今回は辛さの違いを確かめるべく、まず3段階それぞれのルゥを特別に試食させてもらうことに!

左から、大辛、大辛&中辛のあいがけ、中辛  若干色が違うの、わかります?
左から、大辛、大辛&中辛のあいがけ、中辛
若干色が違うの、わかります?

●中辛レベルの「シングル」

まずは中辛「シングル」から。黒い小さな粒は、粗挽きにしたブラックペッパー。なかなかたっぷり混ぜ込まれているのがわかります。また、ころころと入っている丸い粒は、一緒に煮込まれている牛肉だそう。

ひと口食べてみると…あ、辛い。ペッパーやチリなど25種類のスパイスをブレンドしているというだけあって、いろんな香辛料の刺激が鼻と口に襲い掛かってきました。飲みこんでからも、舌とのどがピリピリ、チリチリ。時間をかければ完食できるレベルだけれど、早くもなかなかのツワモノです。

いわゆる「中辛」より全然辛い気がするんですけど
いわゆる「中辛」より全然辛い気がするんですけど

●大辛と中辛をつなぐ「ダブル」

続いて、大辛と中辛のあいがけ「ダブル」に挑戦。先ほどのシングルよりも、若干ルゥに赤みが増している気がします。

スプーンですくって口に含むと…シングルより明らかに辛い!し、口の中が痛い!一気に汗が噴き出してきました。ひと口めのパンチとスパイスの主張が強く、顔がカッカと熱を帯びてきました。ひと口食べるごとに、ぜえぜえはあはあ息が切れる!

イテテテテ(口の中)
イテテテテ(口の中)

●大辛(鬼辛)の「トリプル」

あいがけでもこの辛さとは、ラスボス(トリプル)はどれほどのものなんだ…。高まる緊張感。いよいよ、最終戦のゴングが鳴らされました。

おそるおそる口へ運ぶと、脳が「やばい!」と危険信号を察知したのか、言葉が出てくるよりも先にまず体が反応!額からは汗が、目からは涙がとめどなくあふれ出てきました。これは…今までに出会ったことのない辛さです。のどの奥は燃えるように熱く、口の中が祭りだワッショイ状態!

マジで悶絶する辛さ
マジで悶絶する辛さ

3口くらい食べて心が折れそうになり…もうダメだ、と白旗を上げようとしたそのとき。――おや?あれほど大暴れしていた辛さが、スッとどこかへ消えていきました。5分ほどすると、なぜか拍子抜けするほどあっけなく口の中が落ち着くんです。まだ若干の火照りはあるものの、後を引かないキレのよい辛さ。そのせいで、まさにのどもと過ぎれば熱さを忘れて「じゃあ、もうひと口」と、食べる手が止まらなくなってしまうのです。

1度このサイクルに慣れてしまえばこっちのもの。刺すような辛さの向こう側にある「うま味」や「甘み」も感じられるようになります。ガツンと辛い無骨な漢(おとこ)のカレーかと思いきや、実はすごく緻密に計算され尽くした、繊細で奥行きのある味わいということに気づかされました。

ならば、ここで改めて「カレーライス」として「トリプル」を食べてみます。トッピングは「牛肉」、ルゥにかける煮汁も「国産牛」と、牛でそろえてみました。

ご飯は「普通盛り」。かなりボリューミー!
ご飯は「普通盛り」。かなりボリューミー!

そうそう、これこれ。やっぱりカレーはご飯と一緒に食べなきゃね!たっぷりトッピングされた牛肉は、ホロホロっと崩れる柔らかさ。ここから出るうま味と、ほかほかの白飯がルゥを受け止めてくれるおかげで、辛さがほんの少し中和されています。が、やはり4~5口続けて食べてしまうと、口の中はてんやわんやのお祭り騒ぎ。

と、ここで救世主となるのが、カレーにセットで付いてくる「にんじんピクルス」。これをポリポリかじると、ピクルスに使われている砂糖の甘みと酢の酸味が口の中をクールダウンしてくれるのです。

冷たい水を飲むのは逆効果だから気を付けて!
冷たい水を飲むのは逆効果だから気を付けて!

また、今ならトッピングの生卵(通常は+50円)が無料で付けられるそうなので、これでルゥにまろやかさを加えるのも良いかと。

●まとめ--「シングル」がすでに辛い

シングルは、激辛好きな人、普段から大辛カレーに慣れている人にとってはちょっと物足りないかも?ただし、これでも十分辛いので、絶対に油断は禁物です。ダブルは、半分くらいまでは汗をかきつつもパクパクいけるのですが、後半からだんだんときつくなってくる辛さ。ちょっと腹が立つかもしれません。そしてトリプルは、ひと口めからイラッとくる(もしくはいろいろ諦める)ほどの辛さでした。確かにこれはサプライズ(驚き)。

辛いものに絶対の自信があるんでないなら、シングルまたはダブルからスタートして、何度かお店に通いながら徐々にトリプルとの距離を縮めていくことをオススメします。

大丈夫、トリプルは逃げないよ
大丈夫、トリプルは逃げないよ

 
というかそもそも、なんでこんなに辛いカレーを開発したの?とトリプルセブンのオーナーに聞いてみると、胸アツな答えが返ってきました。実はこのお店、オーナーがかつてこよなく愛していたお店(現在は閉店)のカレーを「限りなく近い味に」再現したカレーを提供するためにオープンしたのだとか。自分の舌と記憶を頼りに何度も試行錯誤を繰り返して、ようやく完成したのがトリプルセブンカレーなんですって。

そんな熱血オーナーの切なる想いは「きっと虜にしてみせますので、1度で断念せず、ぜひ3~4回来てみてください」とのこと。実際このトリプルにはまり、毎日のように食べに来る常連さんもいるんだそう。騙されたと思って何度か足を運んでみれば、いつしかこの鬼辛カレーがなくてはならない存在になっている…かも?ちなみに筆者は、すでにあの辛さが恋しくなっています。あんなにガツンとやられたんですけどね~、ふしぎな中毒性です。次はいつ行こうかな。

店舗所在地は、東京都千代田区三崎町3-1-8。営業時間は午前11時~午後4時。店舗への電話は 080-5322-4040。土日・祝日が定休日です。