Beck's NZ が発表したビデオによれば、開発にあたった Shine の Mat Tizard 氏は、以前からビール瓶を掴むたび、トーマスエジソンの発明した蓄音機のシリンダーに似ていると思っていたという。また、偶然にもエジソンが蓄音機を発明した時期と、Beck's NZ が最初にビールを醸造した時期が一致。こういったことが、エジソンビールを開発する動機となったそうだ。
ビール瓶を蓄音機のシリンダーに加工する際には、多くの技術的な困難に直面したという。そもそも、シリンダーに音楽をカッティングする技術自体がほとんど失われていた。このため、エジソンの時代のシリンダーからリバースエンジニアリングを行い、技術を復元するところから始めたという。また、一般的なレコードの素材と比較して、ビール瓶が素材として固すぎるのも、大きな壁になった。
こうして完成したエジソンボトルは、5月にニュージーランドで開催されたデザインカンファレンスで初公開された。エジソンボトルから音楽が流れたときには、会場からはスタンディングオベ―ションが起きたそうだ。
ビール瓶に録音された曲は、ニュージーランドのバンド「GHOST WAVE」の「HERE SHE COMES」。同社の公開しているビデオでは、その一部を聞くことができる。
Beck's NZ
による「エジソンボトル」