中華まんを20倍おいしく食べる方法、それは焼くこと。つまり、すでにふかされた中華まんを、フライパンや鉄板でジューと焼いて「焼きまん」にしてから食べるのです。
おいしくするポイントは、「ムギュッ」と押しつぶしながら両面を焼くこと。フライ返しや、お皿などを使って全面にバランスよく圧をかけてあげると、いい具合に平べったくなり、まんべんなく焦げ目が付きます。
押しながら焼くことによって、具(あん)が全体に隙間なく行きわたり、生地にも油分がじゅんわりと染み込みます。表面にはこんがり焼き目がついてカリッと香ばしく、生地の甘みもより感じられるように。さらに、つぶすことで生地に抱き込まれた空気が抜けて、モッチモチの食感になるのです。そしてその結果、同じ質量のはずなのに、食べごたえ(=満足度)がグーンとアップ!
さて、中華まんと一口に言っても、最近は味・見た目ともにさまざま。そこでえん食べ編集部では、いろんなコンビニで肉まんやあんまん、ピザまんなどをランダムに買い集め、全7種をそれぞれ焼いて食べてみる「焼きまん頂上決戦」を勝手に開催してみました!
ちなみに、セブン-イレブンは「現在ふかし中」とのことで中華まんを手に入れることができず、不参加となりました…あしからず。
●焼くと20倍ウマくなる!「焼きまん」トップ3
1位:プレミアム肉まん(180円/ファミリーマート)
国産黒豚と淡路産玉ねぎを使ったあんを、もっちりとしたやや厚みのある生地で包んだ肉まんです。
両面をこんがり焼くことで外側はカリッと香ばしく、ギュッと押しつぶすことで生地の密度が高まり、中はモッチリ度150%に!一度ふかしてあるため生地は水分をしっかり含んでいて、これを焼くことにより、お餅のようなモッチモチの食感が完成されます。
うまみたっぷりの黒豚あんが全体にまんべんなく行きわたり、肉汁が生地にも染み込んで、脂の甘みが生きたジューシーな焼き上がりに。これを激ウマといわず して何を激ウマというのでしょうか。ちなみにこれ、餃子みたいに酢じょうゆやカラシを付けて食べるのもアリだと思います。
2位:チーズを味わう4種のチーズまん(130円/ファミリーマート)
4種のチーズ(カマンベール、ゴーダ、チェダー、パルメジャーノレッジャーノ)を使ったチーズまん。ピザまんではなく、ひたすらチーズを味わう中華まんというところにチーズ好きは心惹かれますよね。
焼いて食べてみると、香ばしい焦げ目とクリーミーなチーズが最高のパートナーとなって口の中で踊り狂います!「カリさくッ」とした表面の歯ごたえと、生地のしっとりモッチリとした食感、チーズのこっくりとした濃厚なうまみが三位一体となったその味わいは、「果たしてチーズをこれ以上おいしく食べる方法はあるのだろうか」と思わせるほど。
3位:キーマカレーまん(120円/ローソン)
豚の煮こごりがベースになったキーマカレーを生地で包んだカレーまん。隠し味にガラムマサラを加えるなど、スパイスの風味にこだわって仕上げられているそう。
生地に厚みがあり、焼くときにギュっと鉄板に押し付けてもはね返してくるほどの弾力。表面がきつね色になるまで焼いて食べてみると、カリッとした生地の香ばしさとほのかな甘み、そして中に詰まった本格キーマカレーの辛みがベストマッチ!まさにナンにカレーをのせて食べているような味になりました!インド系のカレーが好きな人は必食です、これ。
●焼くと5倍ウマくなるものたち
・完熟トマトのソースとのびーるチーズのピザまん(120円/ファミリーマート)
イタリア産完熟トマトを使ったピザソースと、3種のチーズ(ステッペン、ゴーダ、ゴルゴンゾーラ)を包んだピザまん。
こんがり香ばしく、かじるとふんわりモッチリとした食感は、まるでパン系の生地を使ったピザのよう。生地自体のピザ風味も、焼くことで一段と高められているような気がします。チーズまん同様、とろけるチーズと、カリッと香ばしく焼かれた生地の相性は抜群!
・ネギチャーシューまん(160円/ローソン)
バラ肉ともも肉の2種類を使ったチャーシューに、輪切りの長ネギと焦がしネギ油を合わせ、生地で包んだ中華まん。チャーシューあんはしっかり甘辛く、やや濃いめの味付けです。サイズは他よりもやや小ぶり。
チャーシューあんに含まれる油分が多いせいか、焼いた生地はよりカリカリと香ばしい歯ごたえで、中はモッチリとお米をつぶしたような食感に。今回食べた焼きまんの中で、「カリカリ」食感と「モチモチ」食感が一番強かったかも。具もたっぷり入っているので食べごたえ満点です。