
名物の陰の“ひそかな名品”を紹介する連載。49品目は、森永製菓の「カレ・ド・ショコラ」。
森永製菓は、明治43年に「森永商店」の名で設立した菓子メーカー。「森永ミルクキャラメル」をはじめ、「チョコボール」「おっとっと」など、数多くのロングセラーブランドを持つ。

(公式サイトより出典)
今回紹介するカレ・ド・ショコラは、ひと口サイズの四角い板チョコ。名前はフランス語で「四角いチョコレート」を意味する。原料や製法にこだわって作られた“森永チョコレートの自信作”だ。
初登場は2002年。現在「フレンチミルク」「ベネズエラビター」「ホワイト」「カカオ70」「カカオ88」の5種がラインナップしている。価格は各300円前後。

パッケージのたたずまいからして良い。箱を開けると、個装紙に包まれた四角いチョコが整列して収まっている。



王道のミルクは、フランス産ミルクだけを原料にした全粉乳を使用。なめらかな口どけで、バランスの良いミルクとチョコの味わいが楽しめる。
大人に人気のビターは、ほろ苦さとチョコの濃厚なコクに加え、ベネズエラ産カカオ豆使用による華やかな甘い香りが楽しめる。カカオ分は55%。
マダガスカル産バニラが甘く香るホワイト。贅沢なミルク感ととろけるような口どけは、どこかバニラソフトクリームのようでもある。甘すぎず、ミルク感が際立っているのも高ポイント。

濃厚ながらクリアな味わいのカカオ70。舌の上でゆっくりと溶け、芳醇なカカオのコクを広げる。筆者はこれが一番好きで、これまでに100箱は食べている。
“ハイカカオとは思えない食べやすさ”を目指したカカオ88。甘さは抑えられているが、苦すぎずあと切れの良い味わい。とはいえハイカカオ初心者にはやはり苦いと思うので、カカオ70で慣らしてからが安心。

上質な味わいで、少量でも満足感が得られるカレ・ド・ショコラ。コーヒーブレイクのおともやワインのおつまみ、食後のデザートなどにおすすめだ。
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