
誰もが知ってる名物の、陰に隠れた“ひそかな名品”を紹介する連載。14品目は餃子の王将の「天津炒飯(テンシンチャーハン)」。
店名に冠する通り、餃子の王将の看板メニューは餃子。テイクアウト惣菜としても人気が高い。

今回紹介する天津炒飯は、チャーハンにカニ玉をのせ、あんをかけたご飯ものの定番メニュー。価格は580円(税込)。
あんは甘酢、塩ダレ、京風ダレの3種から選べる。京風ダレって何だろう…。気になるところだが、今回はスタンダードな甘酢タレをチョイスした。

深さのある皿の中央に、こんもりドーム状に盛られたチャーハンとそれを覆うカニ玉。さらに上からかけられたあんが表面を艶めかせ、周囲をぐるりと満たしている。



要素はあん、カニ玉、チャーハンの3つ。
甘酢あんは、ケチャップに通ずるフルーティーな甘酸っぱさ。とろみがあり、口の中にゆっくりとその味わいを広げる。
カニ玉はふんわりとオムレツのようにやわらか。面積が広いのでオムライスのように薄焼きかと思いきや、結構分厚くタマゴの甘みが感じられる。

そしてほどよい硬さのチャーハン。チャーハンのおいしさは硬さによる部分も大きいと思うが、これは理想的。焼豚入りで、噛むとコクのある旨みがしみ出す。やわらかいカニ玉との食感の違いも楽しめて良い。

それぞれの量を調整すれば、ひと口ごとに味わいを変化させることも可能。甘酢あんたっぷりのジューシーなひと口を演出したり、チャーハンのみで食べたり。飽きが来ない。

なおチャーハンではなく白いご飯を使った「天津飯(テンシンハン)」(税込480円)もある。こちらの方が一般的でより人気のメニューと思われるが、濃厚な味わいが好きな人はぜひ天津炒飯を試してほしい。
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