
えん食べ編集部(の胃袋)も、いつもキットカットにはお世話になっているので、感謝の気持ちを込めて専門店へ行ってみることにした。
■キットカット専門店は、西武池袋本店にある
キットカット専門店がオープンしたのは、西武池袋本店の地下1階。食品街の入り口すぐのところにある。キットカットのトレードマーク、真っ赤な看板が目印だ。

■キットカット購入まで、まさかの50分待ち
西武のオープン時間(午前10時)と同時に店に到着したが、この時点でなんと50分待ち!長い行列は西武を飛び出し、外階段の踊り場まで続いている。



世界初の専門店とあってか、列の中には外国人観光客の姿も。さすが、ワールドワイドなキットカット!
■人気商品は「受験生応援パッケージ」
並んでいるあいだ中、店員さんが何度も商品の在庫状況についてアナウンスをしてくれる。それによると、どうやら今の1番人気は「受験生応援パッケージ」らしい。早くも、在庫は残りわずかの模様。

(展示用ショーウィンドウより)
そう言えば確かに、列に並んでいるのは、出勤途中のお父さんと見られる男性や主婦の方が多いようだ。愛する子どもたちが受験を乗り切れるよう、寒い中はるばる買いに来たに違いない。家族って、あったかいなぁ...心があったかいよ。でも外は気温5度だよ。
■完売続出のアナウンス
「受験生応援パッケージ、完売いたしました。申し訳ございません!」という悲しいアナウンスが響く。5分後には「サブリム ビター 10本入りギフト」も売り切れてしまった。完売続出のアナウンスに、列からひとり、またひとりと脱落者が出ていくのが切ない。
みんなの想い、わたしが代わりに背負って並ぶよ...!

■ついに注文の時が
辛抱強く待つこと48分、ついに筆者もキットカットを注文する時がきた!

ずらりと並ぶ高級キットカットたち。在庫があるのは「スペシャルチリ」「サクラグリーンティー」「サブリム ビター」の3種類とのことなので、すべて購入することに。


ついに手に入れた、大人の高級キットカット。袋もオシャレだ。


■心して食べる
まずは「スペシャルチリ」(420円)から食べてみる。箱をあけてみると、中には個包装に入ったキットカットが4枚入っている。


見た目も香りも、いつものキットカットと変わらないようだが...?

サクサク...サクサク...んっ、なんか辛い。飲み込んだあとに、ピリピリと喉が刺激される。なるほど、これが “チリ” ということか!確かによく見ると、中に小さな唐辛子の粒が入っている。甘いだけじゃない、あとからくるチリの程よいスパイシーさで、飽きない味わいに仕上げられている。

続いて、「サクラグリーンティー」(420円)を食べてみる。こちらも1箱に個包装のキットカットが4枚入っている。



ほのかな抹茶の苦みと、まろやかなチョコレートが絶妙なあんばい。そして、ほんのり桜の香りがふわっと鼻を抜けていく。シェフ監修というだけあって、なんという繊細な味わい。これはリピート決定だ。

最後に、「サブリム ビター」(315円)を食べてみる。1本315円と、今回買った中では最高価格のキットカットだが、その味は果たして...?


このキットカット、カカオ感がすごい!めちゃくちゃ濃厚だ!舌の上でとろける、ざらつきの一切ない滑らかなチョコレート、そしてほのかに残るビターな後味。これは、幼いころから慣れ親しんでいるあのキットカットというより、もはや高級チョコレート菓子だ。

■いつものキットカットとは全然違った
正直いうと、実際に食べてみるまで「結局はキットカットなんでしょ?」と半信半疑だった筆者。だが見事に、良い意味で裏切られてしまった。ただのキットカットだと思ったら大間違い。いつものキットカットも好きだが、専門店の高級キットカットは驚くほど本格的な味わいだった。
ちなみに店内には、キットカットのシャンデリアが飾られていたり、キットカットの歴史が展示されていたりして、待ち時間に眺めて楽しむことができる。そのためか、筆者は今回並ぶのがそれほど苦にならなかった。
ここでしか買えない高級キットカット、興味のある方はぜひ食べてみてほしい。というか、これは食べないと損だぞ!

