ホーム   »   やってみた   »   タルト   »   ローソン   »   ローソンのチーズタルト工場に潜入! ふわふわ“無添加クリームチーズ”のウマさにビックリ

ローソンのチーズタルト工場に潜入! ふわふわ“無添加クリームチーズ”のウマさにビックリ


注目スイーツ「チーズタルト」。専門店も各地に出店し、コンビニ各社でも続々と発売されています。6月末には、ローソンからもオリジナルブランドのチーズタルトが発売されました。

「ピュアチーズタルト」(税込158円)は、3種のチーズを使ったフィリングを、薄焼きタルト生地に入れて焼き上げたもの。通常はエリアごとの工場でつくられるところ、今回は、すべて北海道の1つの工場で製造されるそう。

全店舗(約1万2,000店)で1日5個売れるとすると、たった1日で6万個の商品が必要ということに。それだけをまかなうなんて、さぞかしスゴイ設備が導入されているに違いない! ワクワクしながら、北海道は帯広市にある工場を特別に見学させてもらいました。

なんてったって、スイーツ王国帯広。期待が高まります!

どんより曇り空だけど空気はおいしいぞ、帯広!

工場はフル稼働していた!

製造は、田中義剛社長率いる花畑牧場が手がけています。発売を目前に控えた6月中旬、いざ潜入すると…想像以上に、狭い

すれ違うのでいっぱいいっぱいな空間に数々の機械が並び、たくさんのスタッフが手を動かしています。めちゃくちゃ忙しい町のケーキ屋さんのキッチンみたい(想像ですが)。

大きな機械が少ない!?

工程は、大まかに、(1)チーズフィリングとタルト生地をつくる、(2)タルト生地にフィリングをつめる、(3)焼き上げる、(4)包装する、となっています。手づくりに近い工程も多く、かなりの人手がかかっているのだとか。

(1)フィリングと生地をつくる

まずは、3種のチーズに卵などを入れて混ぜたら、ていねいにこしてダマをとりのぞき、チーズフィリングをつくります。

原材料のチーズのうち、クリームチーズとカマンベールチーズは、花畑牧場が化学添加物を使わずにつくったもの。これにオランダ産ゴーダチーズを少し加え、コクを出しています。

ミキサー1台あたり、ひとりずつスタッフが

チーズに卵を加えて、

ざるで裏ごし。地道な作業です。

一方のタルト生地は、北海道産小麦粉と同砂糖(ビートグラニュー糖)、卵、今回のために作られた無添加マーガリンのみが原材料という、とてもシンプルなつくり。

材料を混ぜたら機械で適量にカットしてタルト型に入れ、特別な機械で成型します。厚さは約2mm。生地のぼそぼそとした食感がチーズの味わいを邪魔せず、かつちゃんと形を維持できるギリギリの薄さなのだとか。

このタルトのために導入された機械だそう

2mm!

(2)フィリングをつめる

生地をしいたタルト型に、チーズフィリングを注入します。この時点ですでに、おいしそう。

ガシャン、ガシャン
page ぷっくり焼きたては幸せな香り

(3)焼き上げる

焼き上げはガスオーブンで。195度で18分ほど、ぐるぐる回転させつつまんべんなく焼いていきます。1回で1,120個焼けるものを、1日60回以上繰り返し、24時間体制で7万個をつくり続けているそうです。

実は、無添加でつくるとどうしても焼きあがりにムラが出てしまうため、すべての工程のなかで焼き上げが一番難しいそう。その日の気温や湿度にあわせて調整しつつ、専任スタッフがつきっきりで見ているのだとか。

ガラガラ、ガラガラ

焼きたては、ぷっくり膨らんでいます
焼き上がり一歩手前の状態

(4)包装する

粗熱がとれたら型から外し、パッケージで包んだら出来上がり。シールも忘れずにペタリ。

包装を待つコたち

右奥の機械で、パッケージングしています

できあがり!

ところで、ピュアチーズタルトは冷蔵商品。冷凍で保管・配送され、解凍ののち店頭に並びます。

冷凍保管って味が落ちるんじゃないの?って思うのですが、田中社長によると、むしろ冷凍することでチーズのコクが増しておいしくなるのだとか!

完成した商品を食べてみると、チーズ本来の濃厚な風味とコク。“そのまんまチーズ”といってもいいくらいチーズ感満載です。でも後味はあっさりとしていて、いくらでも食べられそう。

シンプル。それがいい

page “花畑牧場でしかつくれない”理由がある

立役者は無添加クリームチーズ

ピュアチーズタルトは、なるべく“余計なものは入れない”というコンセプトのもと開発されました。それを可能とした立役者が、“無添加クリームチーズ”。

パッケージ裏の材料表記
コンビニの商品とは思えないほどシンプル

クリームチーズは発酵させずにつくるため日持ちせず、また無添加のものを輸入すると莫大なお金がかかります。そこで、自社で開発することに。そのクリームチーズを試食させてもらったところ、口の中ですっとほどけるなめらかな口あたり。自然なまろやかさが印象的でした。

無添加のため、もっさりとカッテージチーズみたいな状態

帯広地域は生乳の品質がとてもよく、その成分がチーズづくりに適しているそうです。同社では、毎朝近隣の農家から届く生乳を1か月あたり600トン使い、75トンのチーズを製造。うち、クリームチーズとカマンベールチーズ各15トンが、今回のチーズタルトに使われているそうです。つまり、1日あたり約1トンのチーズがタルトに姿を変えていることに…!

良質な材料を使い、無添加のクリームチーズをたくさんつくる。そして、全国のコンビニで販売できるだけの数のチーズタルトに加工する。それができるのは花畑牧場しかないと、田中社長は話します。

しかも、「(人手も材料費も)想像の2倍以上かかる」とのこと。それで158円ってかなりギリギリじゃないですか?そう尋ねると、「もうほかは受け入れられません」ときっぱり。

それほど、工場をあげて“一生懸命”につくっているのが分かる工場見学でした。みなさん、お忙しいなかご協力いただきありがとうございました!(工場のようすは動画でも見られます)


カフェのラクレットチーズが絶品

なお、今回取材した工場では、残念ながら一般の見学を受け付けていません。でも、十勝第2工場(中札内村)ではチーズ工房などの見学が可能。

また併設されたカフェでは、チーズたっぷりのピザや、ソフトクリームなどが提供されています。なかでも「ラクレットチーズ」は絶品。訪れる機会があれば、ぜひお試しあれ。

ジャガイモの上にとろ~りチーズ

ジャガイモが、感動するほどおいしい

外では、リャマ(!!!)や羊などが私たちと遊んでくれます。

あ、リャマがいる

あっ…
グループタグ  :
ローソン
ご当地タグ  :
北海道
おすすめの関連記事
関連キーワード / ジャンル
/
タルト
関連記事
Google ニュースで「えん食べ」をフォローできます。スマホ、タブレットなどで便利に読めます。 是非フォローをお願いします!