クラスで1番目立つ子に、恋をするとは限らない。
誰もが知ってる名物の、“陰に隠れたひそかな名品”を紹介していく連載。1品目は、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の「ビスケット」。
ケンタッキーといえば、店名のとおりフライドチキンが主力商品。「オリジナルチキン」をはじめ、スパイシーに仕上げた「レッドホットチキン」、食べやすい「骨なしケンタッキー」などがラインナップしている。
ケンタッキーといえばチキン
(画像出典:KFC公式サイト)
ケンタッキー・フライド・チキン「ビスケット」
今回紹介するビスケットは、ケンタッキーの定番サイドメニュー。1987年に初登場し、以来途切れることなく提供されている。価格は1個200円(税込)。期間限定でフレーバー商品が登場することもあり、近年では2014年・2015年の秋に「
パンプキンビスケット」が販売された。
ビスケットというと、クッキーのような甘い焼き菓子を想像する人もいるかもしれない。しかしケンタッキーのビスケットは、アメリカ南部発祥のパンの一種。それ自体に甘みはなく、付いてくる“特製ハニーメイプル”をかけて食べる。
ドーナツのように中央に穴が開いた円柱形で、サイズは女性の手のひらくらい。
高さがあり、そのままではやや食べづらい。割り開くと食べやすく、またハニーメイプルもしみ込みやすくなる。
表面はパイのようにサックリ。内側はしっとりとしており、ぽろぽろとこぼれたり、口の中の水分がとられることはない。かといって油っぽさはなく、さっぱりと軽い。
だからこそ、ハニーメイプルがよく合う。“特製”の名にふさわしい豊かな風味と深い甘みが生地にしみ込み、よりしっとりなめらかな口どけを演出する。
チキンとの相性も良い。今回は、半分にカットした「骨なしケンタッキー」(税込250円)をのせ、さらに上からハニーメイプルをかけてアレンジ。
さっぱりとしたビスケットは、ジューシーなチキンの肉汁をもしかと抱きとめる。コショウの効いたチキンの旨みとハニーメイプルのコク深い甘みがマッチし、“甘じょっぱ美味い”味わいに。好みは分かれるかもしれないが、個人的にはかなりオススメ。
ハニーメイプルで食べてよし、チキンと合わせても良し。その人気から、Web上には再現レシピもあふれるビスケット。ケンタッキーを訪れた際は、ぜひ“本家”を味わってほしい。
※商品のラインナップ・価格は2016年2月現在のもの
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