「ライスコロッケのまんま」と「ライスコロッケ」を食べ比べよう
ファミリーマートで「カプリチョーザ ライスコロッケのまんま」が登場した。イタリアンレストラン「カプリチョーザ」の人気メニューの味をスナックにしたというので、実際どれだけ似ているのか食べ比べてみた。
ライスコロッケのまんまは、UHA味覚糖が作っている『Sozaiのまんま』シリーズの1つ。このシリーズだと「コロッケのまんま」はかなりコロッケに似ていて、記者の周辺でも人気があった。
今回はどれぐらい似ているかと試してみる気になったが、そもそも、もとになったライスコロッケをちゃんと食べた記憶がないので、カプリチョーザに寄って先に食べてみることにした。
・ライスコロッケ
「元祖シチリア風ライスコロッケ、 ミートソースがけ」
お昼ごはん時に、改装が終わったばかりの東京・渋谷の本店を訪れ、混雑する中どうにか席につくと「元祖シチリア風ライスコロッケ、 ミートソースがけ」という一品を選ぶ。主菜ではなく前菜という扱い。
価格は660円(税別、以下同じ)。メニュー写真を見る限り皿に1個しか載っていないし、ランチにこれ1つしか頼まないと、物足りなくなるかな、と思いながら待っていると、到着したのはなんと、湯気のたつミートソースがたっぷりとかかった、巨大なボール状の揚げもの。
想像と現実のあまりの落差に、一瞬、目が点になる。おそるおそるナイフで切り分けてみると、ずっしりした手ごたえがあってから、断面から大量のチーズがとろけあふれだした。外側の味つきのお米がぶあつい層をなし、熱々の中身を閉じ込めていたらしい。
前菜というより、どう考えても主菜のボリューム。驚きつつも、ひときれとって食べてみる。パリパリの衣にみっしりとしたお米、真赤な色だけでなくトマトの風味もしっかりしたソース、こってりしたチーズが口の中でひとつになる。
これで4分の1個弱ぐらい。スプーンがすっぽり隠れる
しかも、食べても食べてもなくならないのだ。おにぎり2個、いや3個分以上のお米を使っているのではないか。ランチとしてもディナーとしても十分すぎる。つまみとして楽しむなら2人以上でシェアしたい量だ。
すべて平らげたあと、すっかり満腹になってぼうっとしていると、サービスでハーブティーを淹れてもらった。独特の香りが食後のリラックスにぴったりだ。とにかく、ライスコロッケの予習は終えたと達成感。
page 「ライスコロッケのまんま」の再現度は?
・ライスコロッケのまんま
お次はライスコロッケのまんま。ファミリーマートで入手した。価格は149円。カプリチョーザのロゴをあしらった真赤なパッケージを開けると、ころころと5個のスナックが転げでる。
いずれも一口サイズで、表面はもとになったライスコロッケの衣にじょうずに似せてある。割って見ると内側は真赤でミートソースを連想させる。なかなかに芸が細かい。
しかしとろけるチーズは見当たらないようだなと、ひとつかじると、たちまちぷんと香ばしさが鼻をくすぐる。ちゃんと粉末状にして入れてあるようだ。さらに酸味のあるトマトや、いかにも揚げものの衣らしいパン粉などの風味もよい。
カプリチョーザのライスコロッケを構成する要素のうち衣、チーズ、トマトはうまく再現できているといえよう。ただし、あのみっしりしたライスの要素はあまり感じられず、かわりにずっと軽やかなスナックにしあがっている。
・比較
最後にライスコロッケのまんまとライスコロッケをあらためて比較してみる。
まず大きさ。見比べてみるとライスコロッケのまんまは、もとになったライスコロッケよりかなり小さい。大きさを求めるなら当然ライスコロッケ。
次に数。ライスコロッケのまんまは1袋に5個入りである。対して、もとになったライスコロッケは皿に1個。前者の方がシェアはしやすい。
またライスコロッケのまんまは常温でもおいしいが、ライスコロッケは熱々の方がおいしい。なかのチーズがとろけてこその料理だ。
結論から言うと、ライスコロッケのまんまは、かなりうまくライスコロッケらしさを再現しているが、やはり「まんま」というほどではない。
というか、カプリチョーザのライスコロッケがそのまま1袋に5個も入っていたら誰にも食べきれない。
1人で小腹が空いたときにつまむのにぴったりなのがライスコロッケのまんま。そして1人で食べればランチやディナーに、複数人で頼んでもしっかりした前菜になるのがライスコロッケ。ちなみにライスコロッケはお店によってテイクアウトが可能なので、我も食べ比べに挑戦したいという人はぜひ。ただし十分にお腹に余裕を持たせておくのをお勧めする。
食べ比べ。皆さんもどうぞ。ただしお腹には余裕が必要。