広島で愛される「フライケーキ」

広島の名物お菓子は、もみじ饅頭だけじゃありません。地元で愛されるご当地おやつ「フライケーキ」を知っていますか?あんこを包んだ生地を油で揚げたもので、簡単にいえば“揚げ饅頭”なんですが、あんドーナツのような、かりんとう饅頭のような…ほかにはない絶妙なおいしさが、とにかくクセになるんです!

呉市にあるフライケーキ専門店「福住」が発祥と言われていますが、今回編集部が食べてみたのは、広島市安芸区の矢野食品から販売されている「フライケーキ」。成城石井で購入しました。卵と牛乳をたっぷり使った生地で、北海道産あずきのこしあんを包み、菜種油で揚げてあります。3個入りで313円(税込)。

広島で愛される「フライケーキ」

広島で愛される「フライケーキ」

ころっと丸いひと口サイズ。かじると生地はふっかふかでやわらかく、噛むとほろほろ口どけます。あんドーナツの生地よりもやや硬く、サックリとした歯ざわり。

広島で愛される「フライケーキ」

中のあんこはしっとりほくほく。少し塩が加えられており、さらっとした甘さで飽きずに食べられます。油の香ばしさはありますが、しつこくなく、懐かしくて素朴な味わい。

●トーストして“揚げたて感”を

このまま食べてももちろんおいしい。とはいえ、やはりできたて・揚げたて感を味わいたくて、トースターで軽く焼いてみました。すると…

広島で愛される「フライケーキ」

ウッマー!ふわふわだった生地がサックサクになってめちゃくちゃ美味!できたてのサーターアンダギーみたいに、ぷんと鼻をくすぐる油の香ばしさとジューシーな甘みが広がります。外側はサクサクだけど中はしっとり。あんこもほくほくなめらかなままです。個人的にはトーストした方が好きかも!

広島で愛される「フライケーキ」

●映画を観ながら…

矢野食品のフライケーキには、あるエピソードがあります。昭和30年代、とある映画館の傍らに人気のフライケーキ屋がありました。子どもから大人まで、みんなこのフライケーキを片手に映画を楽しんだそうです。

時は経ち、映画館もフライケーキ屋もなくなりましたが、同社の代表がこの味を忘れられず試行錯誤を繰り返して誕生させたのが、こんにちまで受け継がれているフライケーキなんだとか。

広島で愛される「フライケーキ」
エモい

昔ながらの懐かしいおいしさ、フライケーキ。昭和の時代に思いを馳せながら、コーヒーや緑茶のおともにいかがでしょうか。当時にならい、家で映画のDVDを観ながら食べるのもまた乙かもしれませんね!私も今日はレンタルショップに立ち寄ろうと思います。