恋人と同棲を始めると、洗濯物の干し方やゴミの分別の仕方など、些細なことが原因で大ゲンカに発展…なんて話をよく耳にしますよね。料理の味の好みだって、もちろんそのひとつ。そう、カップ焼そばのブランドさえも…。

突然ですが、この写真はどこのブランドのカップ焼そばでしょう?
突然ですが、この写真はどこのブランドのカップ焼そばでしょう?

円滑で穏やかな同棲生活を送るためには、相手の味の好みを知っておくことが大切。というわけで今回ご紹介したいのが、地域によって分かれるカップ焼そばの味の好み。ソフトブレーン・フィールドが実施した調査によると、「もっとも好きなカップ焼そばのブランド」は、回答者の住んでいる地域によってくっきりと好みが分かれることが判明したのです!


あなたがもっとも好きなカップ焼そばのブランドは何ですか?に対する回答  (ソフトブレーン・フィールド調べ)
あなたがもっとも好きなカップ焼そばのブランドは何ですか?に対する回答
(ソフトブレーン・フィールド調べ)

同社のアンケート調査によると、東北や関東・甲信越では「ペヤング」が人気。一方、中部や北陸・近畿、中・四国、九州では「U.F.O.(ユーフォ―)」が1位という結果に。また、北海道では、地域限定で販売されているカップ焼そば「やきそば弁当」が8割以上(!)という圧倒的な支持を得ていました。

ここまではっきり好みが分かれるということは、きっとその味にも絶対的な違いがあるはず。えん食べ編集部では、各エリアで人気だった「ペヤング」「U.F.O.」「やきそば弁当」の3種と、1番人気ではないけれど北海道以外のすべての地域で一定の支持を得ていた「一平ちゃん 夜店の焼そば」の合計4品をそれぞれ食べ比べてみました!

先に結論からお伝えすると、味の傾向とタイプのイメージはこんな感じ。

ペヤング→甘めで親しみやすい「幼なじみ」
U.F.O.→ソースの味が濃厚な「オカン」
一平ちゃん→濃厚さとピリ辛に中毒性のある「魔性のオンナ」
やきそば弁当→やさしい味で冷めてもおいしい「妻」


そしてこれら味の分布をグラフにしたものが、こちらです。


それでは、それぞれの味を詳しく見ていきます。

● 北海道以外の東日本で人気「ペヤング」

復活を喜ぶ声も大きかったね
復活を喜ぶ声も大きかったね

うん、おいしそう
うん、おいしそう

まずは、北海道をのぞく東日本エリアで人気の「ペヤング」。一時販売休止を経て、ようやく販売が再開されたときにはファンがこぞって買い占めるといった社会現象(?)も起こりましたね。最近は「ペヤング激辛やきそば」も復活し(関東で先行販売中)、話題となっています。

細めのちぢれ麺に、まるで醤油のようにサラサラッとしたソースをかけて完成。食べてみると、ソースの味がやや弱めなので、フライ麺の味がしっかり感じられます。ソースの塩気と酸味はあれど、かなりライトな味の仕上がり。

なお、初めてペヤングを食べたスタッフからの感想は「ベビー●ターラーメンみたいでおいしい」。幼いころから慣れ親しんでいる「幼なじみ」のような味、だそうです。

確かに駄菓子っぽいおいしさ、あるよね
確かに駄菓子っぽいおいしさ、あるよね

● 西日本で圧倒的人気「U.F.O.」

懐かしいあのCMを思い出す
懐かしいあのCMを思い出す

青のりフラッシュをかけて完成
青のりフラッシュをかけて完成

続いて、中部や近畿、九州など中部以西の地域で人気だったU.F.O.を検証。ほとんどちぢれていないパスタのような中太麺に、多少トロッとしたソースをかけて完成。食べると、その瞬間から濃厚なソースの味が口いっぱいに充満。口に入れてから飲み込むまで、ソースの香ばしさと酸味、ほのかな甘みが味覚を支配します。

週末の昼にお母さんがつくってくれる焼そばって、こんな味だったかも…と思わせる王道の焼そば味。たとえるなら、そう、「オカン」の味。

濃い味が好きな人におすすめ
濃い味が好きな人におすすめ

● 各地で一定の支持を得た「一平ちゃん」

特徴はやっぱり「からしマヨネーズ」
特徴はやっぱり「からしマヨネーズ」

青のりとマヨネーズのコントラストが美しい
青のりとマヨネーズのコントラストが美しい

北海道をのぞく各エリアで、1番人気とはならずとも、一定層からの支持を得ていた一平ちゃん 夜店の焼そば。ちぢれ細麺に、ソースとおなじみ“からしマヨ”を豪快にかけて完成です。

食べてみると、マヨネーズが行きわたったまろやかな味に、ピリッと辛いからしが効いて、クセになるおいしさ。まさにお祭りの屋台で出されるような濃厚な焼そばの味で、口の中にモワンと夏の夜の空気が広がります。この後引く感じ、たとえるなら、中毒性のある「魔性のオンナ」のような味。

冒頭の写真、正解は一平ちゃんでした!
冒頭の写真、正解は一平ちゃんでした!

● 北海道で圧倒的人気「やきそば弁当」

北海道で圧倒的シェアを誇るカップ焼そば
北海道で圧倒的シェアを誇るカップ焼そば

中華スープ付き
中華スープ付き

何を隠そうこのやきそば弁当、ほかとは違って“スープ付き”。実はえん食べでも、以前ご紹介したことがあります。麺を戻したお湯を捨てずに、別添えの粉末スープをあけたカップに注いで中華スープを作るんです。

胡椒の効いた中華スープ
胡椒の効いた中華スープ

スープはキリッと胡椒が効いて、止まらなくなるおいしさ。そして肝心の焼そばはというと、ちぢれ細麺にさっぱりとしたソースが絡まり、なんともやさしい味。ほかのカップ焼そばと比べ、ソースは甘めの仕上がりです。軽めの味は、ペヤングに近いかな?ちなみにこれ、冷めてもおいしく食べられました。たとえるなら、最後まで添い遂げたい「妻」のような味。

味が軽いので、さらさら~スルスル~っといけちゃいます。
味が軽いので、さらさら~スルスル~っといけちゃいます。

改めて食べ比べてみると、確かに麺の太さやソースの味にかなりの違いがあることがわかりました。先日ご紹介した、全国ご当地ソース人気ランキングの結果にも通じるところがありますね。

ちなみに、編集部の西日本出身のスタッフいわく「初めて東京に出てきてペヤングを食べたとき、さらさらのソースに驚いた」そうです。というわけで話を戻しますが、恋人にカップ焼そばをつくってあげるときには、舌になじみのない味でがっかりされないよう、事前に相手の出身エリアをチェックしておくといいかもしれませんね!

わかんなかったらとりあえず全種類ストックしとこう
わかんなかったらとりあえず全種類ストックしとこう