「お重」といえば、なじみがあるのは「うな重」や「天重」。ですが、最近筆者がハマっているお重は「ぶた重」。うなぎや天ぷらではなく、豚肉をごはんの上にたっぷりと重ねたお重です。豚丼とも、生姜焼きともまた違うのです。

うな重でも天重でもかつ重でもなく「ぶた重」!
うな重でも天重でもかつ重でもなく「ぶた重」!

筆者が愛してやまないぶた重は、五反田の隠れた名店「三弘亭(さんこうてい)」で販売されているもの。五反田駅から歩いて3分ほどの裏路地にひっそりと佇む“知る人ぞ知る”お店です。

こういうひっそりした店構え、大好き
こういうひっそりした店構え、大好き

ここではランチ営業の時間帯(午前11時~)、1日15食だけ「ぶた重ランチ」(1,000円)が提供されています。ちなみにランチメニューはぶた重だけなので、15食完売した時点でランチ営業は終了。12時を過ぎるとビジネスマンやグループのお客さんが続々とやって来るので、確実に食べるには11時台にお店に着くことをオススメします。

ぶた重ランチは限定15食!
ぶた重ランチは限定15食!

なお、夜は肉も魚も取りそろえる居酒屋さんになり、ディナーメニューとしてもぶた重は提供されます。

夜のおしながき。ぶた重は「並」「上」「特」から選べる
夜のおしながき。ぶた重は「並」「上」「特」から選べる

お父さん店主がひとりで切り盛りする店内には、カウンターが9席のみ。こぢんまりとしたお店ですが、夜になるとたくさんの人で賑わう様子が想像できる、温かみのある雰囲気で溢れています。

テレビで野球観戦しながらお酒を飲みたい
テレビで野球観戦しながらお酒を飲みたい

さて、この日も私はぶた重ランチを注文(というかそれしかないんだけど)。すると、カウンターの向こうでお父さんがジュージューと豚を焼き始めました。“かば焼き”の要領で豚肉を焼いているらしく、むくむく巻き上がる煙と香ばしいお醤油の混じった匂いに、筆者の空腹も食欲もピークに。お父さん早く…!

そしてこれが15食限定のぶた重ランチだ!
そしてこれが15食限定のぶた重ランチだ!

5分ほどで、ぶた重ランチが運ばれてきました!

ぶた重に、おみそ汁、お新香、キャベツのコールスローサラダがセットになっています。ちなみにぶた重は、ごはんの量を少なめ、ふつう、大盛りから選べます。今回私は「ふつう」でお願いしました。

重箱のフタをそっと開けると…!てりっと焼き上げられた豚肉が何枚も重ねられ、ごはんを覆い尽くしています!お肉は数えてみると9枚、しかも1枚1枚が大きい!さすが限定15食だけあって、1食1食に惜しみなく豚肉が使われているのですね。

開けてびっくり玉手箱!彩りにはグリーンピースがキラリ
開けてびっくり玉手箱!彩りにはグリーンピースがキラリ

まずはお肉を1枚ぱくり。その刹那、旨みたっぷりの脂が炙られるときに発せられる、あの甘美な香りが口から全身を包み込みます。うっとり…。

そして舌に感じるのは、ほんのり焦がされたお醤油ダレの香ばしさと甘辛さ。噛むとお肉の汁がジュワっとあふれ出し、熱で溶けた脂身の甘みが口いっぱいに充満します。タレが豚肉の美味しさをさらに際立たせているのは言うまでもなし。

香りと味をご想像ください
香りと味をご想像ください

しっかり焼いて脂が落とされているためか、ギトギトしたしつこさはありません。噛みごたえととろける脂身のバランスがちょうど良く、女性でも重たさを感じずに食べられると思います。

ふっくら炊かれたごはんとお肉を交互に食べてもよし。お肉でごはんを巻いて“肉むすび”風にほお張ってもよし。テーブルには山椒や七味唐辛子が置いてあるので、自由にトッピングして味に変化を付けて楽しむこともできます。

コシのあるごはんと、甘辛ウマい豚肉の協奏曲
コシのあるごはんと、甘辛ウマい豚肉の協奏曲

ごはんは「ふつう」盛りでも軽くお茶碗2杯分くらいありそうなボリュームですが、肉汁とタレがたっぷり染み込んでいて、それだけでも絶品。ちょっと多いかな?と思いきや、意外にもあっさり完食できてしまうので気を付けて!

腹八分目にしておきたい人は「少なめ」がいいかも
腹八分目にしておきたい人は「少なめ」がいいかも

ちなみに、おみそ汁もインスタントではない手づくりの味がします。ほんのり柑橘の香りが感じられたので、ゆず皮でも入っているのかな?サラダも“お愛想程度”のものではなく、しっかり食べごたえのある量のキャベツがこんもり。こういうところで好感度って上がりますよね~。リピートしたくなるポイントです。

味・ボリュームともに大満足のぶた重ランチ、これで1,000円はコスパ良すぎ!と私は思っています。重箱のフタを開けた直後に訪れる、まるで宝物が詰まった玉手箱を開けた瞬間のような幸福感。ぜひみなさんも味わってみてくださいね。