昔好きだった音楽を聴くと当時の記憶がよみがえるのと同じように、思い出というのは食べものとも結びつくもの。筆者は毎年この季節になると、炎天下、「ガリガリ君 梨」を食べて水分補給しながら一人、汗だくで引っ越ししたことを思い出します。ああ、どうでもいいですよね。

そんなことよりみなさん、今夏は『ガリガリ君』シリーズから「梨」に代わる季節フレーバー「スイカ」が出たんですよ!もう食べましたか?


暑い夏に塩をふって食べるとおいしい、あのスイカがガリガリ君に
暑い夏に塩をふって食べるとおいしい、あのスイカがガリガリ君に

発売日は6月30日。価格は60円(税別)です。

味と食感で「スイカ」を再現したという新フレーバーの完成度を確かめるため、えん食べ編集部もさっそく買ってみました。

「梨」に続く、夏の新定番となるか?
「梨」に続く、夏の新定番となるか?

袋を開けると、真っ赤…というか、ほんのりピンクがかったまさに“スイカ色”なガリガリ君がお目見え。外側のアイスキャンディーも、中に包まれたかき氷もスイカ色。なお、特に“種”を意識したアイテムは入っていません。

赤(スイカ色)一色で勝負!
赤(スイカ色)一色で勝負!

かじると、外はシャクシャク、中はガリガリ。口いっぱいにみずみずしいスイカの味がジュワっと広がります。この食感とジューシーさは、確かに本物の“スイカ”にかぶりついているみたい!味も鼻から抜けていく香りも、じゅうぶんにスイカです。

このみずみずしさ!本物のスイカみたい
このみずみずしさ!本物のスイカみたい

となると、やっぱり気になるのは「塩」との相性。というわけで、塩をふって食べてみました。

家庭の味方、食卓塩を
家庭の味方、食卓塩を

ふる
ふる

― ― えっ?なにこれ普通に美味い!

表面に塩をふるので、口に入れた瞬間はしょっぱく、後からじわじわと甘くなります。最初の塩気のおかげでスイカの甘みがさらに引き立ち、口の中で感じるジューシーさもアップ。気温が高い中で食べると、程よい塩分のおかげでいっそう五臓六腑に染みわたる気さえします。…何なら私、塩をふって食べる方が好きかも(あくまで個人的な意見です)。これなら「ガリガリ君 梨」に代わる夏の新定番フレーバーとして認めることもやぶさかではないぞ!

塩をふって食べるアイスといえば、先日ロッテアイス『爽』シリーズからも“スイカ味”が発売されましたね。せっかくなので食べ比べてみましょう。

爽 THE スイカ
爽 THE スイカ

まずは、そのまま。微細な氷がサリサリとなめらかに舌の上を滑ります。のどごしも良い!スイカ果汁が入っている(5%)だけに、口に含んだ瞬間に広がるスイカの味もリアル。また、種をイメージして散りばめられたラムネが「ガリッ」という食感と酸っぱさでちょっとした刺激を与えてくれます。

ラムネがけっこうたっぷり入ってる
ラムネがけっこうたっぷり入ってる

続いて、塩をふって一口。

わくわく
わくわく

――あーっ、なんだろう…確かにおいしいんだけど、アイスの舌ざわりがシルキーでなめらかなだけに、塩のザリザリ感が目立ってしまうというか。味もやや控えめ(というかナチュラル)なので、塩をかけるとスイカがちょっと押され気味になってしまう印象。ガリガリ君ぐらい大ざっぱな食感(良い意味で)とパンチのある味のほうが、塩とも対等に渡り合えるように感じました。

ただし、スイカ味の“リアル度”は「爽」の勝利。ガリガリ君にはスイカ果汁が入っていないのです。爽は、まさに「THE スイカ」を名乗るにふさわしい味!凍らせたスイカを食べているみたいでした。

“スイカ味のアイス”としての完成度はとても高い
“スイカ味のアイス”としての完成度はとても高い

ガリガリ君スイカと爽 THE スイカ、総合すると「●●の勝ち」ということはなく、それぞれにそれぞれの良さがありました。好みは人によって分かれると思いますが、せっかくなのでみなさんもぜひ塩をふって食べ比べてみては?もちろん、冷やした本物のスイカも一緒にね!