キリン 世界のKitchenから ほろにがピール漬け蜂蜜レモン
レモンの皮が主役

世界の家庭の知恵をヒントにしたドリンクを展開する『キリン 世界のKitchenから』。今年で10周年を迎えるブランドの原点に立ち返り、10年分の進化を込めたという新商品「キリン 世界のKitchenから ほろにがピール漬け蜂蜜レモン」が、6月20日より販売されています。数量限定で想定価格は160円(税別)。

ブランドの現地取材1か国目であるイタリア・アマルフィで学んだ「レモンは皮がおいしい」という知恵をもとに作られた同商品。皮を漬け込んだ自家製酒“リモンチェッロ”がヒントになっているそうです。


えん食べ編集部は、新商品のこだわりを知ることができる体験会に参加。開発の裏話を聞くとともに、ワークショップで“レモンの皮の奥深さ”を体感してきました!

大量生産なのに自家製?

ほろにがピール漬け蜂蜜レモンの主役は、レモンの皮。しかし多くのレモンにはつや出しや防カビといった品質保持のために防腐剤(ワックス)が使用されています。そのため、同商品ではノーワックスのレモンだけの使用にこだわり、苦みと香りを引き出すために様々な工夫がされています。

キリン 世界のKitchenから ほろにがピール漬け蜂蜜レモン
「NO WAX」が強調されたボトルデザイン

香りや苦みが豊かでありながら、商品を生産できるだけの量のノーワックスレモンを確保することは非常に困難で、商品開発チームも様々な生産地と交渉をしたそうです。その中で協力をしてくれたのがスペインのカノバス家という農園。開発チームの熱意が伝わり、農園ではこの商品のためだけに収穫と出荷の工程を見直したそう。太陽をたっぷり浴びて育った香りのよいレモンがスペインから直送され、商品に使用されています。口から入るものだから、安全な素材が使われているのって大事ですよね。香料、保存料、着色料が不使用なのもうれしいところ。

さらに、レモンの苦みと香りを最大限活かすためにはどういった製法が良いのか、開発チームのメンバーたちは各自が自宅のキッチンで様々な調理法をトライ。レモンの皮の切り方だけでも苦みや香りの出方は全く違い、工場での試作数は調理法だけで10種類以上、味覚の違いは100種類以上試し、完成まで漕ぎ着けたそうです。

スライスしたレモンの皮
皮の白い部分まで使用

飲んでみると、レモンのおいしさがギュッとつまったクセになる味わい。甘みの中にキリッとした苦みが感じられます。鼻に抜けていく香りもとっても爽やか。あと口までほろ苦く、贅沢な余韻が残ります。

これほど素材や製法にこだわるのは、手作りに負けないおいしさを目指しているからなのだそう。「口にすると心も体も健やかになる、そんな自家製のおいしさを大量生産の商品でも実現するために、常に試行錯誤を繰り返しています」と語るのは、開発チームの図子さん。“素材と丁寧に向き合い、飲む人を想っておいしいものを届ける”という強い信念が、ブランドを支えているようです。

キリン 世界のKitchenから ほろにがピール漬け蜂蜜レモン開発者
商品への想いを熱く語る図子さん

レモンの皮って奥深い

こだわりを知ったところで、皮の苦みと香りを抽出するワークショップにチャレンジ。切り方や形状が異なると本当に違いがでるのでしょうか?

レモンを切るところ
輪切りにしたり

レモンをすりおろすところ
すりおろしたり

果汁を絞るレモン
果汁をしぼったり

最も香りを強く感じたのは、すりおろした皮。柑橘らしいフレッシュな香りが弾けます。意外にも輪切りや果汁をしぼったものは香りが弱め。

実は、香り成分は皮の精油という部分にあるのだとか。香りを香料などで加えるのではなく引き出すためには、皮を細かくすりつぶすひと手間が大切だったんですね。

続いて蜂蜜漬けされた切り方の異なる皮を試食。こちらも輪切りよりも細かくされていた方が粘度があり、レモンの味が濃い印象。香りもより豊かに感じられました。

ピール漬け蜂蜜レモン
色もちょっとずつ違います

最終的な商品作りでは、香りを引き出すために約1.5mmにカットしたレモンピールを蜂蜜に漬けたものと、苦みを引き出すために皮の白い部分まで使用し、約0.08mmにまで細かくカットしたレモンピールをあわせて使用し、レモンの香りと苦みを最大限感じられるレシピを採用したそうです。

切り方によって感じ方がこれほど違うなんて新しい発見。これまであまり気に留めなかった皮の奥深さに気づかされました。今なら声を大にして言えます「レモンは皮がおいしい」!!

ファンの声を大切に

今回ご紹介したメディア向けの体験会とは別に、ブランドのファンとの交流の場として各回10名限定の「商品づくり裏話ミーティング」も実施されました。開発チームの「(CMでの)100万人との15秒より、10人との2時間を大切にしたい」という想いから実現したそうです。

開発者とファンが“おいしい”を共有し、想いを語り合うことで一緒に育てていくブランド『キリン 世界のKitchenから』。世界のKitchenは、私たちのキッチンとつながっているのかも…?そう思うとなんだかワクワクしますね。


情報提供:キリンビバレッジ