花粉症対策の食べ物と飲み物まとめ

花粉症を引き起こす原因

春と秋に杉やヒノキの花粉が目や鼻の粘膜につくと鼻水、くしゃみ、鼻閉、目の痒みを起こすことを花粉症と言います。リンパ球のB細胞がIgE抗体という物質を作り再び花粉アレルゲンが侵入するとIgE抗体は、血液や粘膜中に存在する肥満細胞や好塩基球に結合し肥満細胞からヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジン等を放出します。ヒスタミンはヒスタミン受容体に結合し炎症を起こして症状を引き起こします。ビタミンDは免疫を強化し花粉症の改善に使用されることがあります。


積極的に食べたい花粉症対策の食べ物

紫蘇

ロスマリン酸、ルテオリンがアレルギーを抑える作用をします。オメガ3脂肪酸を含んでおりプロスタグランジンを抑える為に炎症を抑える効果があります。紫蘇はサイトカインを抑える為に腸の炎症を抑え腸にも良いです。


花粉症対策の食事と紫蘇

甜茶

甜茶ポリフェノールがロイコトリエンやプロスタグランジンやヒスタミンの放出を抑える働きがあるので花粉症対策になると言われています。

花粉症対策の食事とお茶


わかめ・ひじき

水溶性食物繊維は腸内細菌を増やす餌で、わかめやひじきには多く含まれています。腸内細菌を増やす為にヨーグルトを食べる方もおられますが乳糖不耐症の方もいますので調子が悪くなるようでしたらヨーグルトは止めておきましょう。

花粉症対策の食事とワカメ

玉ねぎ

抗ヒスタミン作用と炎症性メディエーター阻害作用があるケルセチンを多く含んでいます。ケルセチンは1日250~800mg摂取しますが紫玉ねぎに多く含まれており小1個で45mgを摂取できます。抗炎症作用があるケンフェロールも含まれています。

花粉症対策の食事と玉ねぎ

鮭・鰯などの魚

ビタミンDの一日摂取基準量8.5μgです。鮭100g32μg、鰯100mg32μgのビタミンDがあり鰯は炎症を抑えるオメガ3脂肪酸のEPAとDHAも含まれています。ビタミンDが豊富な食べ物はタラ肝油、あん肝、しらす干し、さんま等の魚、キクラゲ、干し椎茸にも含まれています。ビタミンDは食べ物よりも日光を浴びることで多く作られますが紫外線は窓を通ることができません。日光を多く浴び過ぎることの弊害や午後からの日光浴の弊害も言われています。顔と両手を露出し正午に冬季札幌76分の日光浴で5.5μg摂取できるので残りを食事で摂取します。脂溶性ビタミンなので摂り過ぎに注意し必要であれば医師に相談しましょう。

花粉症対策の食事と鮭

亜麻仁油・えごま油

オメガ3脂肪酸を多く含む亜麻仁油はネズミのアレルギー性結膜炎を和らげました。注意点として亜麻仁油とえごま油は加熱調理に向かないのでサラダやスープに入れて食べます

花粉症対策の食事と油

控えたい花粉症対策の食べ物


牛乳・小麦粉

グルテン不耐症やフルクタン不耐症や小麦アレルギー、乳糖不耐症や牛乳アレルギーを持っている方は炎症が悪化し花粉症の症状が酷くなる場合があります。その場合は花粉症の季節は特に避けるようにしましょう。

花粉症対策の食事と牛乳

アルコール

アルコール類はアセトアルデヒドからヒスタミンを促進し症状が悪化しやすいため花粉症の季節は控えた方が良いです。

花粉症対策の食事とワイン



▼参考記事
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書、ビタミンD
オメガ3脂肪酸のアレルギー性結膜炎への改善効果を発見