個売りの手軽なチョコ菓子「ブラックサンダー」。そのパッケージに踊るキャッチフレーズ「おいしさイナズマ級!」は誰しも目にしたことがあると思う。
この売り文句が、シンプルにして非常に秀逸。ともすれば過剰ともとれる主張が、「サンダーだからイナズマ級か…」という納得とともに自然に染み込んできてしまう。
ブラックサンダーは季節ごとに数多くの新フレーバーを発売しており、実は都度このキャッチフレーズも変わっている。今年発売の中から個人的に好きなものをいくつか紹介したい。ちなみに昨年に続く第2回です。
おいしさザクザクoh!いも!
「ブラックサンダープリティスタイル 紫いも」より。「ブラックサンダープリティスタイル」とは、バーではなくひと口サイズを袋に詰めたブラックサンダーのシリーズ。荒々しい前半とウインク感のある後半という両義性を持ち、シリーズ名だけですでにボリューム満点だ。
これに加えて「おいしさザクザクoh!いも!」というハイテンション。それぞれの個性が強烈で全然足並みがそろってない。でもそれがいい、全員主役!
応仁の乱以来の衝撃!!
京都・大阪土産「京都ブラックサンダー」より。味は宇治抹茶。
わけ解らないけどスゴそうな、言ったもん勝ち系。素で見るとスベってるような気もするけど、いつもよりテンションの高い旅行中はむしろちょうどいいのかもしれない。「雷神どすう」がかわいいね。丸窓のイラストもおしゃれ。
メロ~ン畑においしさ直滑降!
北海道限定・期間限定「メロ~ンなブラックサンダー」より。
「メロ~ン」そうとう気に入ってるんでしょうね。商品名だけでは飽き足らずキャッチフレーズにも使うとは。
ポイントはおいしさがメロン畑“に”降りて来てるところ。メロン畑“から”ではない。たぶん私たちはいまメロン畑にいて、直滑降してきたブラックサンダーのおいしさを受け止めている。なんなら私たちこそがメロンなのかもしれない。
ミント畑から、こんにちは!!
「ブラックサンダープリティスタイル チョコミント」より。
重なるミントの葉の隙間から、こちらを覗くひと組の澄んだ目を見つけてしまった気分。ホラーなのかシュールなのか微妙なライン。ミントのせいか背筋がスースーする。
チョコミント味は今夏も非常に流行したと思うけど、「畑」に言及したのってブラックサンダーくらいじゃない?いや、そりゃあるだろうけど、ミント畑。2018年のキャッチフレーズで一番“ひっかけ力”を強く感じたのがこれだったので、最優秀賞を授けたいと思う。
以上、完全に個人的な今年のブラックサンダーキャッチフレーズ名作のご紹介でした。来年も期待しています。